米国ETFのポートフォリオは「シンプルな世界分散」にするべき

米国ETFのポートフォリオの考え方【上級者向け】資産運用
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これから米国ETFを始めようと考えている方は「どのようなポートフォリオにしようか」と悩まれているはず。

どのような資産配分で、どのようなポートフォリオを組むかによって投資の成績は決まります。

米国ETFは手間がかかるので、何も考えずにポートフォリオをつくると、後々になって後悔することになるかもしれません。

このページでは米国ETFのポートフォリオについて解説します。

あくまで投資は自己責任ですが、色々な投資家の考え方を参考にするのはいいと思います。

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米国ETFを利用すればポートフォリオは自由自在

米国のETFは日本と比べ物にならないほどバリエーションが豊かなので、投資家の理想とするポートフォリオが作りやすいです。

米国ETFを大きく分類すると

・地域別
・国別
・セクター別
・米国内別

に分けることができます(実際には他の分類もありますが、一般家庭の個人投資家には必要ないと思っています

参考として、一部を抜粋して紹介します。


地域別
VEU米国を除く世界の先進国および新興国株式市場の約2200銘柄
EFA米国とカナダを除く先進国の大型および中型株式
VGK欧州先進諸国の株式市場の大型・中型・小型株式
VPL太平洋地域先進諸国の株式市場の大型・中型・小型株式
IEMG新興国の大型・中型・小型株式
TOK日本を除く先進国の株式

国別
VTIアメリカの株式
EWGドイツの株式
TURトルコの株式
EPOLポーランドの株式
ERUSロシアの株式
I98インドの株式
EIDOインドネシアの株式
EPHEフィリピンの株式
EWMマレーシアの株式
EWSシンガポールの株式
EWY韓国の株式
EWZブラジルの株式
EWWメキシコの株式

セクター別
IXN世界各国のテクノロジー関連企業の株式
IXJ世界各国のヘルスケア関連企業の株式
RXI世界各国の一般消費財関連企業の株式
KXI世界各国の生活必需品関連企業の株式
IXG世界各国の金融関連企業の株式
IGF世界各国のインフラ関連企業の株式

米国内別
VOX米国の通信サービス企業の株式
VCR米国の一般消費財企業の株式
VUG米国の大型グロース株式
VTV米国の大型バリュー株式
VYM米国の配当利回りが高い大型株式
VV米国の大型株式
VO米国の中型株式
VB米国の小型株式
VTI米国のすべての株式

ここで紹介したのは一部分で、他にもいろいろな種類があります。

米国ETFの種類の多さを利用すれば、自分のこだわりにあわせた「唯一無二のポートフォリオ」をつくることができるでしょう。

まさに米国ETFのポートフォリオは自由自在です。

自由自在だからこそ米国ETFには魅力があり、多くの投資家が米国ETFに投資をしているのだと思います。

米国ETFは日本と比較できないほど種類が多いので、気になる方は個人的に調べてみてください。

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ポートフォリオ作成の基本は世界分散

私は投資において「分散投資」の考え方がとても大切だと思っています。

なぜなら、適度な分散投資はリターンをできるだけ維持しながら、リスクだけを下げることができるから

投資初心者の集中投資はリスクが高くなりがちなので、適度な分散によってリスクをコントロールするべきです。

分散投資がリターンを維持しながらリスクだけを下げる理由

分散投資の効果をわかりやすく解説
【例題あり】分散投資の効果をわかりやすく解説。「なぜ分散投資でリスクが下がるの?」という疑問をもっている初心者はいるはずです。分散投資でリスクが下がる仕組みを投資の名著から紹介します。分散投資の効果は嘘ではなく、投資家の努力次第で手に入るのです。

「分散投資では大金を得られない」という考えには一理あるのですが、投資初心者は大きな失敗をしないためにも分散投資から始めたほうがいいでしょう。

そのため、投資初心者は米国ETFのポートフォリオ作成において、世界分散を基本にするべきだと思っています。

ただし、投資家によって考え方はさまざまですし、世界分散投資が資産運用の最適解では決してありません

世界分散投資より良い成績を残せるポートフォリオは確実に存在します。

場合によっては、世界分散投資よりもS&P500・ダウ平均株価といった米国集中のインデックスに投資したほうが良い成績を残しています。

世界に分散しなくても、S&P500に集中投資すれば、素晴らしい成績を残すことができるかもしれません。

あくまで投資は自己責任です。

他人のアドバイスを参考にするのはいいですが、最終的な決断は自分で行わないと投資は上手くいかないと思います。

他人から勧められたポートフォリオには思い入れがないので、投資を中断したり、途中で嫌になったりする可能性が高いです。

投資経験者や有識者を参考にするのはいいですが、自分が納得して投資できるポートフォリオをつくるのが一番大切だと思います

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米国ETFで世界分散投資をつくる方法

米国ETFを利用して世界分散投資を実践するにはいくつかの方法があります。

・VTのみ
・VRUS+VTI
・VTI+VEA+VWO

どれを選んでも世界分散投資に変わりはないのですが、信託報酬などの関係でトータルリターンは変わってくると思います。


【VTのみ】

銘柄【VT】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
構成米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,000銘柄で構成
信託報酬0.09%

VTであればひとつのETFだけで世界分散投資を実現してくれます。

米国ETFを利用した「一番簡単な世界分散投資」はVTで間違いないです。


【VXUS+VTI】

銘柄【VXUS】バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
構成米国を除く先進国および新興国株式市場(世界市場の98%)の銘柄で構成米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%で構成
信託報酬0.09%0.03%

VXUSは米国を除いた世界98%に投資するETFなので、米国すべてをカバーするVTIと組み合わせると世界分散投資を実現することができます。

「VXUS+VTI」のメリットはコストを抑えられることです。

VXUSの信託報酬は0.09%ですが、VTIの信託報酬が0.03%なので、「VTだけの世界分散投資」よりコストを抑えることができます。


【VTI+VEA+VWO】

銘柄【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VEA】バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
構成米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%で構成米国株を除きカナダ株を含む先進国株式市場の銘柄で構成世界の新興諸国の大型・中型・小型株で構成
信託報酬0.03%0.05%0.12%

VTIが米国すべて、VEAが米国以外の先進国、VWOが新興国すべてをそれぞれカバーすることで世界分散投資を実現することができます。

「VTI+VEA+VWO」のメリットは米国・先進国・新興国の資産配分をコントロールできること。

VTの場合はそれぞれの地域の資産配分をコントロールすることができません(時価総額加重インデックスによって調整されているため)

実際にVTの資産配分は米国に偏っています。

しかし、「VTI+VEA+VWO」の場合は

・米国の割合を増やしたければ「VTI」の投資比率を高める
・先進国の割合を増やしたければ「VEA」の投資比率を高める
・新興国の割合を増やしたければ「VWO」の投資比率を高める

というように、米国・先進国・新興国の資産配分を調整することができます。

つまり、米国・先進国・新興国のなかで、自分が割安だと考える地域の投資比率を上げることができるのです。


3つの世界分散投資を紹介しましたが、投資に絶対的な答えはありません。

投資に答えがあったとしても誰にもわからないのです。

・VT
・VRUS+VTI
・VTI+VEA+VWO

3つの世界分散投資のうち、どれが一番良いのかは断言できません。

手間をかけたくないのなら「VTだけ」でもいいでしょうし、米国ETFを楽しみたいのなら「VTI+VEA+VWO」を選んでもいいでしょう。

また、世界分散投資にこだわらなくてもいいと思います。

S&P500という素晴らしいインデックスに連動するVOO(SPY)だけでも問題はありません。

VTIだけに投資をしようがその人の自由です。

米国ETFのポートフォリオは自由度が高いので、いろいろなケースを想像して納得のいく答えを見つけましょう。

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米国ETFのポートフォリオを広げすぎるのは危険

米国ETFは種類が多いので、「あれも買おう」「これも買おう」とたくさんの種類のETFを組み合わせたくなりますよね。

バリエーションに富んだ米国ETFでいろいろな組み合わせを考えるのは楽しいのですが、投資ポートフォリオを広げすぎるのは危険だと思います。

理由は管理が大変だからです。

米国ETFの運用には為替や税金が関係してくるので、銘柄数が増えると税金の取扱いが複雑になります

特に米国ETFの為替差益は確定申告が必要なので注意してください。

米国ETFの為替差益の税金を考えると、投資初心者は銘柄数の少ないポートフォリオ銘柄数が無難だと思います。

米国ETFの為替差益を解説!税金を発生させない運用法とは
米国ETFの為替差益について解説。「米国ETFの為替差損益は気にする必要がない」と主張する投資家はいますが、米国ETFの運用で為替差益が生じた場合、雑所得として確定申告して決められた税金を納めないといけません。正直なところ、米国ETFの為替差益を誤解して、申告漏れしてしまっている投資家は多いと思います。

また、銘柄が増えると投資に費やす時間が増えるので、自分のQOL(生活の質)がさまたげられる可能性もあるのです。

時間は有限なので、投資に時間を費やした分、その他の使うことができる時間は減ります。

そのため、私はシンプルな資産運用が大切だと思っているのです。

資産運用は人生を豊かにする手段のひとつにすぎません。

資産運用が人生のすべてではないのです

投資が楽しめる人はいいですが、投資に時間をかけたくない人は、シンプルなポートフォリオを心がけましょう。

自分の許容を超えたポートフォリオは上手く運用できないでしょうし、結果的に資産を減らすことになるかもしれません。

ポートフォリオは銘柄数が多ければ多いほど良いというわけではないのです。

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私は「VT」でシンプルな世界分散投資をしている

私はバンガード・トータル・ワールド・ストック ETF(VT)に投資しています。

現時点で積み上げているのはVTのみで、その他の米国ETF銘柄には投資をしていません。

私が「VT」だけに投資している理由は

・世界分散投資
・シンプルなポートフォリオ

上記2つの要素を優先したから。

私は手間をかけずに世界分散投資を実践したかったので。VTのみのポートフォリオを選択しました。

私は余剰資金をVTに投資します。

私はVTの配当金をVTに再投資します(もしくは外貨建MMFに投資)

投資対象をVTだけにすることで、余計な迷いがなくなりましたし、余剰資金ができたタイミングで再投資すればいいのです。

VTだけの投資は思考停止と呼ばれることがあります。

実際に世界分散投資は株価の割高割安に関係なく投資をするので、思考停止といわれる気持ちはわかります。

ですが、私は資産運用に時間を使いたくないので、VTのみのポートフォリオでほったらかしを続けます。

思考停止上等です。

だって、投資の思考を停止させて、他のことに頭を使いたいから。

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まとめ

米国ETFは種類が多いのでポートフォリオ作成の自由度がとても高いです。

しかし、ポートフォリオ作成が自由自在だからといって、やみくもに取り組むのはいけません。

・投資の基本は分散投資
・世界分散投資が最適解ではない
・シンプルなポートフォリオを心がける
・実績のある素晴らしいインデックス(S&P500など)を取り入れる

上記のポイントに注意しながら、米国ETFのポートフォリオを考えることが大切です。

米国ETFのポートフォリオに正解はありません。

投資家の性格や方針によって理想とするポートフォリオは異なります。

そのため、あなたにとって最適な米国ETFのポートフォリオを見つけてください。


▼米国ETFの投資ガイド▼


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米国ETFの買い方を画像つきで解説(SBI証券)
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