このページではインデックス投資とは何かを解説します。
「インデックス投資はおすすめ」という言葉を聞いたことがありませんか?
書店に並んでいる投資本のなかに、インデックス投資をおすすめする本が増えました。
ちなみにですが、私はインデックス投資をしています。
病院のリハビリ職である私が、正社員として週5勤務しながら、稼いだお金を運用しているのです。
投資初心者の私でもできるインデックス投資とはどういったものなのでしょうか。
これからインデックス投資を始めようと考えている方はぜひご覧ください。
インデックス投資とは
インデックス投資とは「株価指数」に連動することを目指す投資方法を言います。
株価指数とは株式市場全体(あるいは特定の銘柄グループ)の株価の値動きを表す指標です。
代表的な株価指数には日経平均株価やダウ平均株価があり、誰でも一度は聞いたことがあると思います。
そして、株価指数は「市場平均」と言われることもあります。
株価指数と市場平均は同じ意味だと理解しても問題ありません。
つまり、インデックス投資は「市場平均」に連動することを目指す投資方法と言いかえれます。
なんとなくわかりましたか?
ここまでを読んでも、ほとんど人がわからないと思います。
- インデックス
- 株価指数
- 市場平均
インデックス投資を理解するうえで金融・証券用語を示されてもイメージできない人は多いでしょう。
以下より、詳しく解説していくのぜひ読み進めてください。
インデックス投資の代表的な株価指数
インデックス投資の「インデックス」の意味は以下のとおり。
【インデックス】
株価指数・債券指数・物価指数などの総称。
つまり、「インデックス=株価指数」であり、株価指数に連動する投資方法がインデックス投資ということです。
インデックス投資で使用される代表的な株価指数は以下のとおり。
インデックス | 構成内容 |
日経平均株価 | 東証一部上場の225銘柄 |
TOPIX | 東証一部上場の全銘柄 |
S&P500 | 米国大型株500銘柄 |
ダウ平均株価 | 米国経済を代表する30銘柄 |
MSCIコクサイ・インデックス | 日本を除く先進国22か国の大型・中型株1318銘柄 |
MSCIエマージング・マーケット・インデックス | 中国、韓国、インドなど新興国24か国の大型・中型株830銘柄 |
NOMURA・BPI総合指数 | 日本の公社債(国債や社債など)の主要銘柄 |
シティ世界国債インデックス | 日本を含む先進国23か国の国債市場 |
東証REIT指数 | 東証上場のREIT(不動産投資信託)全銘柄 |
S&P500先進国REIT指数 | 先進国のREIT(不動産投資信託)主要銘柄 |
日経平均株価やダウ平均株価は多くの人が聞いたことあると思います。
「日経平均株価が大幅に上昇しました」
「ダウ平均株価が最高値を更新しました」
ニュースでも株価情報が流されますし、世界的にも有名な指標です。
インデックス投資では上記の株価指数をターゲットにして資産運用がされます。
日本株式市場を対象としてインデックス投資を行う場合には、日経平均株価やTOPIXの値動きに連動することを目指すのです。
インデックス投資はインデックスファンドによる資産運用
今の時代において、インデックス投資はインデックスファンドによる資産運用と理解しても間違いではありません。
投資初心者の方には「インデックス投資はインデックスファンドを買うこと」とシンプルに示すほうがわかりやすいでしょう。
インデックスファンドとは「投資信託」のことです。
投資信託の仕組みは以下のとおりです(投資信託協会HPより引用)
投資信託という言葉はCMや広告で見たり聞いたりしたことがあると思います。
インデックスファンドは株価指数(インデックス)に連動するよう運用される投資信託です。
はじめに、投資初心者の方は以下の情報を頭に入れましょう。
- インデックス投資はインデックスファンドによる資産運用
- インデックスファンドは株価指数(インデックス)に連動する投資信託
インデックス投資について調べ出すと、いろいろと複雑な情報が交じってくるので、投資初心者は混乱しやすいです。
そのため、インデックス投資についてシンプルに理解することから始めましょう。
インデックスファンドを買えばインデックス投資はできるのです。
※厳密にいうとインデックス投資はETF(上場投資信託)でも可能です。しかし、投資初心者の場合はインデックスファンドのほうが「やりやすい」と思います。
インデックス投資は株価指数に連動することを目指す投資方法
インデックス投資は株価指数に連動することをを目指すのですがイメージは湧きにくいと思います。
日経平均株価のインデックスファンドを例に紹介します。
下図は日経平均株価(赤色)と日経平均株価に連動するインデックスファンド(青色)の値動きを比較したものです。
赤色:日経平均株価
青色:ニッセイ日経225インデックスファンド
赤いグラフと青いグラフがほとんど同じ動きをしています。
これが「インデックス投資は株価指数に連動することを目指す」の意味です。
インデックスファンドは株価指数に対して忠実に動きます(運用会社によっては指数から離れることがあります)
ちなみに、グラフ比較ではニッセイ日経225インデックスファンドを選択しましたが、他の日経平均株価に連動するインデックスファンドでも値動き自体は大きく変わりません。
インデックス投資にかかせない「市場平均」の理解
インデックス投資は市場平均に連動することを目指す投資方法とも言われます。
株式の場合をいうと「株式市場の平均」を目指すのです(株式市場の平均と同じリターンになることを目指す)
ここで「株式市場の平均とは?」という疑問が浮かぶでしょう。
投資初心者の方は「株式市場の平均」がイメージしにくいと思います。
まずは株式市場を想像してください。
株式市場では毎日のように世界中のプロ投資家が株式を売買しています。
株式市場では数え切れないほどの投資家によって、数え切れほどの株式が取引されています。
素人であれば何も考えずに株式を買ったり売ったりするでしょう。
しかし、プロ投資家は株式を詳細に分析して、投資家一人ひとりが自分の基準をもって株式を売買しています。
プロ投資家が自分の基準をもって株式を売買することで「株式市場の平均」が生まれるのです。
例えば、株式Aと株式Bしか存在しない株式市場があるとします。
株式Aにおいて
投資家①は600円の価値があると考える
投資家②は800円の価値があると考える
投資家③は400円の価値があると考える
株式Bにおいて
投資家①は1000円の価値があると考える
投資家②は2000円の価値があると考える
投資家③は3000円の価値があると考える
上記のように、プロ投資家一人ひとりが株式の価値を考えながら売買していると、そこには価値の平均が生まれるはずです。
上記の例でいうと
株式Aの平均価値は600円
株式Bの平均価値は2000円
そして、株式市場には株式Aと株式Bしか存在しないので、ここから株式市場全体の平均をイメージすることができます。
(600+2000)÷ 2=1300
つまり、株式市場の平均価値は1300円と表現することができるのです。
なんとなくイメージできましたか?
イメージできなかった人はもう一度だけ読み返してください。
あくまで、ここで紹介したのは市場平均の簡単なイメージです。
日経平均株価やダウ平均株価など、実際の市場平均を算出する方法はもっと複雑で、私は十分に理解していません。
ただ、インデックス投資をするうえで、市場平均の算出方法を知っている必要はありません。
「市場平均とはこんな感じ」と、漠然としたイメージができていれば十分だと思います。
そして、「インデックス投資は市場平均と連動することを目指す」という事実だけをしっかりと頭に入れておいてください。
まとめ
インデックス投資は株価指数に連動することを目指す投資方法であり、世界中の投資家に利用されているグローバルスタンダードです。
世界中の年金基金、信託銀行、生命保険会社などの機関投資家もインデックス投資でお金を運用しています。
ただ、概要だけを理解してインデックス投資を始めるのは危険です。
投資初心者はインデックス投資のメリット6つを理解してこそ、インデックス投資を長く続けていけると思います。
また、インデックス投資を始めてから後悔しないようにインデックス投資のデメリット6つを把握しておくことも大切です。
▼インデックス投資の運用ガイド▼
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