このページでは長期投資のやり方をわかりやすく解説します。
資産運用では長期間にわたって投資を続けて、お金を長く働かせることが重要です。
しかし、長期投資のやり方について誤解している投資家は多いです。
長期投資が重要だからと言っても、何も考えずに投資を続ければいいわけではありません。
長期投資を始める前にやり方をしっかりと把握しておきましょう。
長期投資とは
長期投資とは「投資を長く続けること」です。
投資を長く続けることで、お金を長期に働かせて、より大きな稼ぎを得ることができます。
そして、理想的な長期投資は金融商品を売却せずに保有し続けることです。
金融商品を売却すると税金によって資産価値が減らされるため、できるだけ長く金融商品を保有することが大切になります。
「長期投資=株式投資」と勘違いしている人がいますが、長期投資は株式だけでなく債券・投資信託・不動産・金などの金融商品でも構いません。
ただ、長期投資というと株式投資をイメージする人が多いのが現状です。
長期投資のやり方をわかりやすく解説
長期投資のやり方は2つのステップで構成されています。
- 長期投資を理解する
- 長期投資を実践する
長期投資の本質を理解して、信念をもって続けることでお金を増やすことができるのです。
長期投資を理解する
長期投資のやり方を身につけるために基本的な理解を深めましょう。
何事もそうですが本質を理解していないと適切な行動は取れません。
長期投資のメリット
株式市場から退場してしまうと、長期投資のメリットを受け取ることができません。
長期投資のメリットは以下のとおりです。
- 元本割れの可能性が低くなる
- 複利の力でお金が増える
- 利益を長く受け取れる
- 投資ストレスを軽減できる
長く投資を続けることで平均リターンのばらつきが小さくなり、元本割れする確率は下がるかもしれないのです。
また、長くお金を働かせることによって複利の力を利用することができ、加速度的にお金を増やすことができます。
関連記事:長期投資のメリットを詳しく解説
長期投資のデメリット
長期投資にはデメリットがあるので、誰にでも実現できるわけではありません。
長期投資のデメリットは以下のとおりです。
- 長期間にわたって投資リスクを背負う必要がある
- 利益を上げるのに時間がかかる
- 投資を継続する分の運用コストが必要になる
投資期間が長くなると、その分だけデメリットと向き合う時間は長くなります。
長期投資を続けるかぎりリスクと付き合っていく必要はありますし、精神的な不安がゼロになることはないでしょう。
関連記事:長期投資のデメリットを詳しく解説
長期投資でリスクは低減しない
結論として長期投資でリスクは低減しません。
ウォール街のランダム・ウォーカーでは長期投資でリスクを減らすことができると記述されていますが、正確に言うと長期投資は元本割れの可能性を下げるです。
また、経済評論家の山崎元さんは長期投資でリスクは上がると主張されています。
長期投資とリスクの関係はしっかりと理解しておきましょう。
- 長期投資でリスクは低減しない
- 長期投資でリスクは上がるという主張
- 資産金額が増えると最高・最低リターンの差は拡大する
- 損失規模は運用期間とともに増えていく
長期投資はリスクを低減しませんが、元本割れの可能性を下げるので効果はあります。
関連記事:長期投資でリスク低減しない理由を解説
長期投資を実践する
長期投資のやり方はシンプルで実践あるのみです。
長期投資の本質が理解できたら、私と一緒に投資を続けましょう。
儲かることを期待して長期投資を続ける
「長期投資は絶対に儲からない」という言葉はウソですが、だからといって長期投資が絶対に儲かるわけでもありません。
投資から運の要素を除くことはできないため、将来的に儲かるかはわからないのです。
私たちは儲かることを期待して、長期投資を続けるしかありません。
長期投資実践のポイントは以下のとおりです。
- 長期投資は絶対に儲からないはウソ
- 株式の長期投資はリターンが良い
- 長期投資はすぐに大儲けできない
- 長期投資は出口によっては儲からない
長期投資の真実を理解していないと続けることは難しいでしょう。
関連記事:長期投資は儲からないの嘘と本当を解説
管理人と一緒に長期投資を実践する
私は2017年1月からインデックス投資を始めました。
投資自体は続けられていますが、その中でも悩んだり迷ったりすることは多く、2019年末には投資信託をすべて売却しました。
関連記事:長期投資の失敗をブログで公開!過去の迷走ぶりをありのままに
投資を中断したことは失敗だったと思います。
投資を続けていると心境や方針が変わることはありますが、大切なのは途中でやめないことです。
私は投資をやめません。
これから投資を始める方は、私の投資成績を見ながら一緒に続けてください。
長期投資とは何年なのか
長期投資の期間は定義されていないので、長期投資の長さは投資家によってさまざまです。
3年を長期投資と考える投資家もいれば、10年を長期投資と考える投資家もいるでしょう。
私は「長期投資=投資期間20年以上」と思っています。
なぜかというと、過去のデータを振り返ったとき、株式を20年以上保有していたら損はしなかったからです。
ここで重要なのは、株式を17年以上保有すると、長・短期債と異なり、実質ベースでは損失が出ないということだ。長期間にわたって株式投資を続けるのは債券投資に比べてリスクが大きいように思えるが、実際はまったく逆である。
引用:株式投資【第4版】
投資期間20年はとても長い道のりですが、それだけの価値はあると思っています。
何事もそうですが、長く続けることは大変です。
長期投資の誤解
「長期投資は大きく成長する株式を買わなければいけない」と誤解している投資家はいます。
実際のところ、大きく成長する経済・企業に投資をしなくても儲けることはできます。
なぜかというと、株式のリターンは増益率と投資家の期待との格差で決まるからです。
簡単に示すと図のようなイメージです。
株式Aと株式Bを比べたとき、株式Bのほうが低い成長にもかかわらず、大きなリターンを生み出していることがわかります。
簡単に説明すると、投資家の期待が高いと株価は高くなり、高い株価が将来のリターンを押し下げるのです。
高い株価の悪影響は以下のとおりです。
- 取得単価が高くなる
- 値上がり幅を抑える原因となる
- 配当利回りを下げる
大きく成長する企業であっても、投資家の期待が高いと株価は高くなるので、配当利回りは低くなってトータルリターンが期待外れに終わることはあります。
つまり、投資で儲けるためには投資家の期待以上に成長する株式を見つけることが重要なのです。
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