このページでは長期投資のデメリットを解説します。
「長期投資をしていれば間違いない」と思っている投資家はいると思います。
長期投資にメリットがあるのは事実ですし、投資を長く続けることが大切なのは間違いありません。
しかし、長期投資にデメリットがあることは理解しておきましょう。
投資を長く続けるということは、デメリットと向き合う期間も長くなるということです。
長期投資は良いことばかりではないので、失敗しないためにもデメリットを把握しておきましょう。
長期投資のデメリットはリスクを背負う期間にある
長期投資の一つ目のデメリットは長期にわたり投資リスクから逃げられないことです。
すべての投資家に言えることですが、投資を続けているかぎりリスクから逃げることはできません。
投資している企業の業績が悪化するかもしれない。
災害によって世界の株式市場が混乱するかもしれない。
世界的な不景気によって株価が大暴落するかもしれない。
あなたが投資を続けているかぎり、あなたの資産が激減する可能性はあるのです。
そして、長期投資をするということは、上記のような投資リスクを背負い続けるということです。
投資リスクを恐れるか恐れないかは別として、長期投資家の背中には投資リスクが存在し続けるのです。
リーマンショックのような世界的不景気では、資産が半分以下になることはめずらしくありません。
東日本大震災の原発事故で東京電力の株価は10分の1になり、多くの投資家が損失を抱えました。
長期投資のデメリットとして、投資リスクを背負う期間の長さを忘れてはいけません。
長期投資のデメリットは利益を上げるのに時間がかかる
長期投資の二つ目のデメリットは利益を上げるのに時間を必要とすることです。
長期投資は「コツコツと投資して資産を形成する」というものであり、短期間でお金持ちなるというものではありません。
短期間では上がったり下がったりする株式でも、長い目でみれば右肩上がりに成長しているから、投資を長く続けると利益を上げられるのです。
長期投資は長い目で株式市場と付き合う必要があり、で利益を上げるには時間がかかります。
20代から長期投資を始めて、20代のうちに大金を手に入れることは難しいでしょう。
長期投資の成果が出るのは20~30年後であり、老後資金としての役割が大きいと思います。
「60代で5000万円を手にしても意味がない」と長期投資のデメリットを主張する方がいます。
上記の考えには一理あって、30代のときの5000万円と60代のときの5000万円は価値が大きく違います。
今すぐにお金持ちになりたい人は長期投資スタイルをとるべきではないでしょう。
私もできるだけ早くに資産を築きたいですが、長期投資には時間が必要なので仕方ありません。
投資は自己責任なので、長期投資のデメリットに納得したうえで資産運用に取り組みましょう。
投資を継続する分の運用コストが必要になる
長期投資の三つ目のデメリットは運用コストが長く必要となることです。
当たり前ですが、資産運用にコストがかかれば、運用が長くなる分だけ多くのコストが必要となります。
株式の売買には手数料がかかります。
投資信託の運用には信託報酬がかかります。
値上がり益・配当金には税金がかかります。
上記のようなコストは投資を続けかぎり支払う必要があります。
ちなみにですが、投資の運用コストがゼロになることはないでしょう。
素晴らしい投資環境の裏には証券会社やファンドマネジャーの努力があり、証券関係者の給料をつくるために投資家から運用コストを受け取る必要があるのです。
素晴らしい投資環境の恩恵を受けているのだから、運用コストを払う義務が投資家にあります。
投資に運用コストが必要なのは仕方がないとして、注意としては無駄なコストを削減することです。
運用コストはあなたのリターンを目減りさせるので、できるだけコストは削減するように努めましょう。
なかには、セールスマンにおすすめされるがまま、コストのバカ高い投資信託を買っている投資家がいるので本当に気をつけてください。
長期投資家は運用コストをシビアに考える必要があるでしょう。
まとめ
長期投資は良いことばかりではなく、悪いことにも付き合っていかなくてはいけません。
投資を長くしていると以下のデメリットがあります。
- リスクと長く付き合わなくてはいけない
- 利益が出るまでに時間がかかる
- 運用コストが長く必要となる
投資期間が長くなることによって、不利益も少しずつ大きくなるのです。
ただ、長期間にわたり投資を続けてきた投資家は大きな資産を築いています。
株式市場の右肩上がりの成長を受け取るためには、株式市場から脱落しないことが大切です。
長期投資のデメリットを受け入れて、投資を続けることが資産形成の近道です。
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