分散投資のただひとつのメリットを解説

分散投資のメリット投資の基本知識
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「分散投資をする投資家は貧乏のままである」

上記のような分散投資への指摘は一理あります。

分散投資によって投資全体のリターンが下がることはあるでしょう。

でも、考えてみてください。

あなたが全財産を1つの株式に集中投資して、お金持ちになれる根拠はありますか?

世界的に株価が大暴落したら、集中投資をしていたあなたは大きなショックを受けるはず。

そして、分散投資にメリットがあることは事実です。

分散投資には強力なメリットがあり、それは投資家の努力で実現することができます。

このページでは分散投資のメリットについて解説します。

投資初心者にかぎらず、すべての投資家は分散投資をするべきです。

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分散投資のメリットはリスク低下効果!

分散投資のただひとつのメリットは「リスクを下げることができる」ことです。

分散投資をすることで合法的に、無料で、無駄なリスクを取り除くことができます。

正直いうと、投資家として分散投資を使わない手はありません。

分散投資をしていない投資家は損をしているのです。

ただし、何でも分散すればリスクが下がるわけではありません。

特に「時間の分散」にリスクを下げる効果はないので気をつけてください(「時間の分散」については記事後半で解説しています

分散投資は投資対象を分散することで、リスクを下げることができるのです。

それ以上でも、それ以下でもありません。

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分散投資によってリスクを追加することができる

分散投資の「リスク低下」というメリットは投資家の可能性を大きくしてくれます。

なぜかというと、分散投資でリスクを下げた分だけ、新たなリスクを取ることができるからです。

例えば、あなたが受け入れられるリスクを20%とします。

そして、あなたはリスク20%の金融商品Aに100万円投資しています。

あなたの100万円を、金融商品Aに50万円、金融商品Bに50万円ずつ分散投資することで、全体のリスクを10%に下げることができました。

あなたの受け入れられるリスクは20%なので、分散投資でリスクを10%に下げた場合、余った10%(20%-10%)のリスクを追加できるようになります。

つまり、元のリスクを維持したまま、リスク追加して投資できるということは、簡単にいうと「2倍のリターンを期待することができる」のです。

これが分散投資でリスクを落としながら、より良いリターンを狙うことができる仕組みです。

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分散投資のメリットを受けるための注意点

何も考えずに分散投資をしても、効率よくリスクを下げることはできません。

分散に偏りがあるポートフォリオでは意味がないので、資産ごとの比率を考えて分散投資をする必要があります。

例えば、株式100銘柄に分散投資したとして

1銘柄
90%

99銘柄
10%

上記のように分散の偏りがあると、リスクを下げる効果は期待できません。

比率90%の1銘柄の株価が暴落したら、あなたの資産は壊滅的になり、比率10%の99銘柄でポートフォリオを支えることは不可能です。

理想としては、できるだけ幅広く、なおかつ偏りのない分散です。

しかし、投資家によってリスク許容度は異なるので、自分なりの分散比率を決めればいいと思います。

効率的な分散投資をするために、自分の受け入れられるリスクに合わせて、分散の比率を決めましょう。

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時間の分散投資はメリットにはならない!?

時間の分散にリスクを下げる効果はないので、厳密には分散投資のメリットとして挙げることはできません。

時間の分散、投資タイミングの分散、ドルコスト平均法はすべて気休めです。

なぜかというと、時間の分散はリスクを先送りにしているだけだから。

時間の分散でリスクが下がらない理屈は、一括投資と分割投資のリスクの増え方を比較するとわかりやすいです。


あなたは株式Aに100万円を投資しようと考えています。

【株式A】
価格:20万円
リターン:2%
リスク:1%

株式Aの性質は上記のとおりで、20万円を投資すると2%のリターンが期待できるかわりに、1%のリスクを背負うことになります

では、一括投資と分割投資のケースを比較してみましょう。

一括投資では1年目に100万円を投資します。

一括投資のリスクの増え方

1年目から株式Aに100万円投資したので、5年にわたって10%のリターンを期待できますが、5%のリスクを背負うことになりました。

分割投資では100万円を5年にわけて投資します(年間20万ずつ投資)

分割投資のリスクの増え方

上図をみるとわかりますが、分割投資はリスクをゆっくり増やしているだけです。

ポイントは分割投資でも5年目には、一括投資と同じだけのリスクを背負っているということ

また、分割投資の期待できるリターンを考えると、1年目は2%、2年目は4%、3年目は6%、というように一括投資と比べてリターンが低くなっています。

つまり、分割投資は1年ごとの投資額を減らして、期待リターンを下げることによって、リスクを先送りしているだけなのです。

一括投資と分割投資5年目を比較するとはっきりすると思います。


何度も言いますが、投資のタイミングを分割したからといってリスクは下がりません。

むしろ、リスクを取っていない分だけ、リターンも下がるので損をしているともいえます。

同じような理屈で資金がある投資家のドルコスト平均法も非効率です。

投資リスクをコントロールできるのは、あなたの資産配分(アセットアロケーション)だけ。

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まとめ

分散投資のメリットである「リスク低下」は投資対象を分散したときだけに発揮されます。

分散投資の注意点としては

・極端に偏りのある分散投資をしない
・相関係数が高い対象の分散は避ける

上記のポイントが挙げられます。

そして、時間の分散にリスク低下の効果はなく、まとまった投資資金があるときは、適切な資産配分で一括投資したほうが効率的です。

時間の分散というと「ドルコスト平均法」を思い浮かべますよね。

もちろんですが、ドルコスト平均法も時間の分散と同じでリスクを下げません。

「ドルコスト平均法は安全な投資方法」と勘違いしている投資家は気をつけてください。


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