分散投資のデメリットを解説

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分散投資のデメリットを解説投資の基本知識

このページでは分散投資のデメリットを解説します。

分散投資にはデメリットがあるので、分散投資がよくわからないと思いながら、適当に分散投資をしている投資家は危険です。

投資の原則として分散投資が挙げられますが、デメリットも存在するので把握しておきましょう。

分散投資のデメリットを理解しないまま、何も考えずに投資を続けていたら、あなたの理想と違う未来が訪れるかもしれません。

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分散投資のデメリットはリターンを押し下げること

分散投資には「リターンを押し下げる」というデメリットがあります。

分散投資はリスクを下げる効果がありますが、それと同時にリターンも下げるのです。

資産配分によっては分散投資でリターンを維持したまま、リスクだけを下げることもできますが、投資初心者が100%実現するのは困難だと思います。

「リターンを得るためにはリスクを取らないといけない」という投資の原則に従って、分散投資でリスクを下げるとリターンも下がるのです。

分散投資でリターンが下がる理屈を、集中投資と分散投資を比較して解説します。


株式X、株式Y、株式Zがあるとします。

あなたの資金は10万円です。

2030年4月時点、それぞれの株式の価格を以下のとおり。

  • 株式X:100円
  • 株式Y:600円
  • 株式Z:300円

集中投資のあなたは株式Xだけを1000株買います。

分散投資のあなたは株式X、株式Y、株式Zを100株ずつ買います。

そして、2030年10月時点、それぞれの株式の価格は以下のとおりになりました。

  • 株式X:1000円
  • 株式Y:500円
  • 株式Z:500円

では、集中投資と分散投資の評価額を比較してみましょう。

集中投資では株式Xだけに全財産をつぎ込んでいたので(リスクを取っていた)、成功したときのリターンは大きくなります。

分散投資も元本の2倍になっていますが、投資対象を分散してリスクを下げていたので、その分だけリターンが低くなります。


上記のように、分散投資は場合によってリターンを下げてしまいます。

分散投資をすると成績の良い株式があっても、成績の悪い株式が全体リターンを押し下げるので、結果的に平均的なリターンに落ち着くのです。

短期的に大儲けできないことは分散投資のデメリットと言えるでしょう。

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効果的な分散投資にはお金がかかる

分散投資は「効率化にお金がかかる」というデメリットがあります。

分散投資の対象は多いほど良いとされているので、個別株であれば50~100銘柄に分散したいものです。

しかし、日本の個別株は100株単位からしか買うことができないので、一般の個人投資家が個別株で十分な分散投資をすることは難しいでしょう。

株価の高い大企業に分散投資しようと思ったら、莫大な投資資金が必要となるのです。

大企業の最低購入金額を大まかに紹介します。

  • ソニー:40万円以上
  • ソフトバンクG:100万円以上
  • KDDI:20万円以上
  • 任天堂:300万円以上
  • トヨタ:60万円以上
  • 日立製作所:30万円以上
  • 花王:80万円以上

一般の個人投資家が大企業50~100銘柄に分散投資するなんて無理です。

中小企業の株でも100株単位だと1回の取引に数万円が必要となるので、一般の個人投資家にとって個別株での分散投資は現実的ではありません。

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分散投資は管理に手間がかかる

分散投資は「管理に手間がかかる」というデメリットがあります。

分散投資の対象は多いほど良いのですが、多すぎると資産ごとの状況を把握するのが面倒です。

個別株50~100銘柄の株価指標をチェックするのは大変です。

株式、債券、投資信託、金、不動産といった資産の価値を一つひとつ分析するのも大変です。

「分散投資は手間がかかる」というデメリットを気にせず、好き放題に分散すると管理が手につかなくなるでしょう。

「分散投資をしたらほったらかしでいい」という意見がありますが、ある程度の管理は絶対に必要だと思います。

リバランス、定期的な見直し、銘柄の入れ替えなどは必要ですし、分散投資だから思考停止してもいいわけではありません。

「分散投資は手間がかかる」というデメリットを受け入れて、コツコツと投資を続けられる投資家が成功するのだと思います。

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まとめ

分散投資にデメリットはありますが、個人的には大したデメリットではないと思っています。

なぜなら、インデックス投資家である私にとって、分散投資のデメリットは本当に大したことがないからです。

分散投資はリターンを下げるというけれど、その裏でリスクも下げてくれています。

分散投資はお金がかかるというけれど、インデックスファンドを利用すれば簡単です。

分散投資は管理が大変だというけれど、インデックス投資ならほったらかしでOKです。

「それでも分散投資のデメリットが気になる」という投資家が100万人に1人はいるかもしれません。

結論として、分散投資のデメリットが気になるとしても、適度な分散投資はしたほうがいいです。

なぜなら、投資リスクを下げられるから。

私はインデックス投資と国際分散投資で資産形成をしていきます。

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