このページでは作業療法士の結婚事情を現役OTが紹介します。
作業療法士の結婚事情は悪くはないです。
仕事と結婚を両立して、幸せな夫婦生活を送っている作業療法士はたくさんいます。
ただ、作業療法士の結婚が安定したものになるとは限りません。
「作業療法士と結婚して後悔した・・」と感じている人はいます。
作業療法士を見ていて感じたこと、既婚作業療法士から聞いた話などを簡単にまとめているのでぜひご覧ください。
作業療法士は結婚できるのか
作業療法士は余裕で結婚できます。
世の中にはモテる職業(高給職・安定職など)が存在しますが、作業療法士はどちらかというとモテる職業に入ります。
作業療法士は医療・福祉系の仕事で安定しているというイメージが好印象です。
安定した給料・昇給があって、リストラがなくて、退職金がしっかりと貰える公務員が好まれるように、安定した仕事は結婚にプラスへ働きます。
また、リハビリ職種は病院の中でモテます。
理学療法士はイケメンが多いし、作業療法士は美女が多いといわれています。
イケメンや美女が結婚しやすいのは当たり前です。
関連記事:【理学療法士にイケメンが多い理由】現役リハビリ職が語る
作業療法士の結婚相手はどんな人
作業療法士の結婚相手は医療・福祉職が多いです。
【作業療法士の結婚相手ランキング】
1位:看護師
2位:理学療法士・作業療法士
3位:介護士
サラリーマンやOLと結婚する人はいますし、別の分野の人と結婚する人もいます。
ただ、作業療法士の場合は出会いがあまり多くありません。
決まった地域の医療・福祉職以外しか交流はありませんし、多くの作業療法士は限られた狭い範囲で仕事をしています。
サラリーマンのように出張したり、営業したりすることもないので、偶然の出会いというのも少ないです。
そのため、作業療法士の出会いは同じ病院で働いている医療・福祉職、もしくは研修会で顔を合わせたリハビリ職が多くなります。
ついでに言うと、作業療法士と医師の組み合わせは皆無です。
医師と結婚した作業療法士を見たことがありませんし、聞いたこともありません。
医師と結婚する看護師はいますが、リハビリ職はなぜか少ないです。
結婚後も作業療法士は共働きが必須
私の病院で働いている作業療法士は95%が共働きです。
専業主婦(夫)を実現しているのは科長クラスの人たちだけ。
作業療法士の給料で専業主婦(夫)を実現するのは厳しいです。
夫と妻の二人暮らしであれば専業主婦(夫)は可能ですが、子どもがいるのであれば共働きじゃないと生活が苦しくなります。
多くの人がリハビリ職は給料が良いと思っています。
残念ながら作業療法士の手取りは20万前後が多いです。
子供の教育費を考えたとき、作業療法士の給料だけでは安心できません。
作業療法士の彼氏・彼女がいる場合は共働きを覚悟しておきましょう。
関連記事:作業療法士の平均給料と20代OTの手取り月給を公開
作業療法士の主婦は安心して出産できる
ここでは作業療法士の育児休暇と復職について紹介します。
あくまで、私の働いている病院の情報なので参考程度にご覧ください。
作業療法士の育児休暇
私の病院では育児休暇が1年間です。
すべての女性職員が取っています(男性職員は聞いたことがありません)
そして、育児休暇の間は給料の6割ほどが支給されます。
今まで育児休暇に文句をいっている作業療法士を見たことはありませんし、十分に恵まれていると思います。
担当患者さんの引継ぎや書類整理など大変な部分はありますが、作業療法士の育児休暇にブラックさはありません。
育児休暇が取れなくて困っている作業療法士を見たことはありません。
育児休暇の間にケアマネジャー研修を受けるなど、余裕ある時間を有効活用した作業療法士もいました。
作業療法士の復職に不安はなし
作業療法士は共働きが多いと言いましたが、出産後は復職される人がほとんどです。
時間短縮勤務に変更したり、非常勤・パートに変更したり、出産後の多少の変化はありますが、すべての人が復職します。
私の病院では復職して間もない作業療法士には担当患者さんを少しずつ振り分けますし、育児休暇明けは無理をさせません。
仕事の感覚が戻っていないうちから、介助量の多い患者さんやクレームの多そうな患者さんの対応をするのは大変なので、仕事の量と質をリハビリ科長が調整します。
さらに、作業療法士の仕事には夜勤がなく、残業もそれほどないので主婦は働きやすいそうです。
作業療法士の復職事情は以下のとおりです。
- 復職は歓迎される
- 復帰直後の仕事量は調整できる
- 日勤帯の仕事だから働きやすい
ただ、復職支援は病院の方針によっても違うのでしっかりと確認しましょう。
作業療法士の彼氏・彼女結と結婚後の不安
冒頭で「作業療法士の結婚が必ず安定したものになるとは限らない」と言いました。
ここでは私が考える「作業療法士の結婚」に関する不安要素を紹介します。
給料が少ない
作業療法士の給料は多くありません。
私は20代の作業療法士ですが、手取り20万円がギリギリラインです。
安定した結婚生活を送るうえでお金はとても大切なので、給料が少ないというのはひとつの危険要素だと思います。
しかし、結婚においてお金が絶対的に重要なのは変わりありません。
お金は精神安定剤です。
お金があれば多少の不満やストレスは吹き飛ばすことができます。
関連記事:貯金なしで結婚・出産しても大丈夫!生活の不安を和らげる3か条
作業療法士の将来性
私は作業療法士の将来性に不安を覚えています。
今後も作業療法士が今のように仕事をしていけるとは思えません。
これからの時代は作業療法士一人ひとりが考えて変化していかないと、「作業療法士はいらない」と言われるでしょう。
作業療法士に限らずですが、失業は結婚生活の破綻につながります。
「失業→貧困→ストレス→生活苦→離婚」
そして、将来的には少子高齢化や医療・介護費用の増加によって、作業療法士の給料は削減されるかもしれません。
安定のイメージがあるリハビリ職ですが、専門性と必要性を示していかないと、医療・介護の現場で居場所がなくなります。
子育て・老後のためのお金
結婚生活にはお金がかかります。
- 子育て
- マイホーム
- 老後資金
子ども一人を育てるのに1000万円以上がかかるといわれています。
マイホームが欲しいのなら数千万円が必要です。
定年後を楽しみたいのならお金を残しておく必要があります。
作業療法士の給料だけでは厳しいと思いませんか?
作業療法士の給料に不安を覚えた私は投資を始めました。
私は作業療法士の給料と結婚に不安があったから、インデックス投資を勉強してお金を増やす努力をしています。
関連記事:リハビリ職の投資成績を公開
まとめ
病院・施設でリハビリ職は人気ですし、世間的に医療・介護の仕事はイメージが良いので、作業療法士は結婚しやすいでしょう。
作業療法士は結婚後の待遇も悪くありません。
出産への支援や復職のしやすさなど、比較的恵まれていると思います。
ただ、作業療法士の結婚において不安な部分は存在します。
主には作業療法士の給料の低さと将来性への懸念です。
将来がどうなるかはわかりませんが、作業療法士の給料が下がる、作業療法士の仕事がなくなる可能性はゼロではありません。
そのため、作業療法士として日々変化していく必要があります。
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