【要約】敗者のゲームはインデックス投資家必見の内容!

敗者のゲーム 投資コラム

「株式投資で絶対に負けない方法ってあるの?」と投資初心者ほど無茶なハードルを求めてしまいます。

株式投資で絶対に負けない方法はありません。

確実に儲かる方法があればそれは魔法です。

ただ、魔法に近い方法はあります。

投資初心者に魔法と似たチカラを与えてくれる本があります。

それは「敗者のゲーム」です。

書名:敗者のゲーム
著者:チャールズ・エリス
出版:日本経済新聞出版社

「敗者のゲーム」はウォール街のランダム・ウォーカーとならぶ投資のバイブルであり、100万部以上のベストセラーです。

売れるからには理由があり、ベストセラーは飾りではありません。

インデックス投資家に長く読まれているのも納得の良書です。

今回、インデックス投資家の投資人生を支えてくれること間違いなしの名著を読んだ感想を紹介します。

スポンサーリンク

本書を知るきっかけ

私が「敗者のゲーム」を知ったのはウォール街のランダム・ウォーカーという投資本がきっかけでした。

ウォール街のランダム・ウォーカーは「敗者のゲーム」とならぶインデックス投資のバイブルとして有名な本です。

関連記事:【要約】ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理

【要約】ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理
「ウォール街のランダム・ウォーカー〈第10版〉」の要約を投資初心者が実際に読んで書きました。本書は150万部のベストセラー本であり、投資家の間で長年にわたり評価されている名著です。投資初心者にわかるように本書の魅力と注意点をまとめました。購入を迷っている方の参考になると思います。

そのウォール街のランダム・ウォーカーで「敗者のゲーム」が取り上げられていました。

長年株式市場を観察し、「敗者のゲーム」という素晴らしい投資の教科書を著したチャールズ・エリスは、アマチュアのテニス・ゲームは勝者の見事なスマッシュによってではなく、敗者が自滅することによって勝敗が決まるのだと喝破している。
引用
:ウォール街のランダム・ウォーカー【第10版】

この一文から「敗者のゲーム」を知りました。

調べてみると、インデックス投資について書かれた全米累計100万部を超えるロングセラーであることを知って目からウロコでした。

「これだ!!」と思いましたし、読まない理由がありません。

スポンサーリンク

インデックス投資家のこころの支え

本書を一言でいうと、投資家の不安な心と投資の志を支えてくれる一冊です。

同じ投資のバイブル「ウォール街のランダム・ウォーカー」と比べると、「敗者のゲーム」は内容がインデックス投資よりにまとめられており読みやすいと思います。

本書全体ではインデックスファンドへの投資を推奨しており、プロの投資家と株式相場の特性を述べたうえでインデックス投資の長所を解説しています。

また、運用期間の長さが重要なこと、インフレの影響、投資リスクへの理解、分散投資、運用基本方針など、資産運用を行うにあたり大切なポイントがまとめられています。

運用基本方針の章では、方針を考えるうえで重要な項目がいくつか挙げられているので、実際に自分で考えてみるのもいいでしょう。

そして、暴落相場の例としてはリーマン・ショックが取り上げられており、金融危機の実際と対応について投資家への助言が含まれています。

暴落相場を知らない、経験したことのない投資家には有益な内容です。

さらに、人生の終盤での投資についても教えてくれます。

資産はどう残すのか、資産をどう使うのか。

生涯を通じた投資について考えるきっかけを与えてくれます。

スポンサーリンク

ちょっと気になった点

「敗者のゲーム」はインデックス投資を勉強するには最適の本だと思います。

他人におすすめしても間違いないです。

ただ、本書を読んでいて、ちょっと気になった点を紹介します。

私が気になった程度のことで本のクオリティーに影響するものではありません。

翻訳書ならではの悩み

「敗者のゲーム」は外国書「Wining the Loser’s Game」の翻訳版なので、カタカナの人名や日本にはない制度など読み慣れない言い回しが出てきます。

本文で出てくる制度は基本的に外国のものです。

例えば、本文中に出てくる個人退職貯蓄制度(IRA)は、アメリカの個人年金制度のひとつであり、日本にはありません。

また、確定拠出型年金は401(k)プランと表記されています。

確定拠出型年金は個人が運用する年金制度であり、日本では「iDeCo」と呼ばれているので、同じ制度であっても表記が違うので注意する必要があります。

人名は外国の著名人が多数出てくるので理解するには調べながら読み進める必要があります。

まあ、翻訳書なので仕方がないのですが。

一般人には現実味がない内容

本書の後半部分に資産の活かし方と資産管理のアドバイスについて書かれています。

最初に言っておきますが内容はとても参考になるものです。

ただ、そこまで固く難しく考えなくてもいいんじゃないかとも思います。

一般人には到底関係のない情報を含んでいるので、「えっ!?そんなことまで考えないと投資はできないの??」と投資を始める障壁になるかもしれない。

そうならないためにも紹介します。

著者は資産の活かし方について、引退後の生活資金・愛する者への遺産・社会へのお返しの3つを挙げています。

これを見て思ったのが、私のような弱小投資家は子供へ遺産を遺すとか、社会に貢献するとか、思ったことがありません。

10億、20億、100億の資産を築くことができるなら話は別ですが私の資産目標は6000万円です。

資産6000万円は自分が死ぬまでに使い切ろうと思っているので、遺産相続とか、社会貢献とか、深く考えたことがありません。

やっぱり、自分のためにお金を使いたい。

個人投資家だったらこの考えのほうが多いんじゃないかと思う。

資産管理についても同じ。

10億、20億ものお金になれば資産管理や税金の専門家に手伝ってもらうのが得策です。

ただ、一般人レベルには関係ないと思います。

スポンサーリンク

結論:文句なくおすすめできる一冊

いろいろと言いましたが、総合的にみて「敗者のゲーム」は文句なくおすすめです。

投資初心者の投資人生を支えてくれる一冊であり、ぜひ手元に置いておきたいです。

インデックス投資の実践を簡潔に解説し、運用基本方針の重要性を説くことで、投資家の資産形成を手助けしてくれる本。

以下より、私が強くおすすめする理由を紹介します。

インデック投資の手引き

「敗者のゲーム」はインデックス投資の手引きとして広く情報がカバーされています。

プロ投資家の成績や個人投資家が市場に勝つ難しさを述べたうえで、インデックス投資の魅力が語られており、投資初心者も納得して投資が始められるでしょう。

資産運用で重要である「時間が運用に与える影響」「分散投資の効果」「投資リスク」「投資信託の選び方」について述べられており、投資初心者は必読の内容となっています。

また、債券投資やインフレについてもくわしく書かれているので投資家のリスクオフを促してくれます。

長い投資人生でインフレにどう向き合ってくれるのかを教えてくれます。

運用基本方針の重要性

「敗者のゲーム」が有益なのは投資家に運用基本方針の考え方を教えてくれることです。

運用基本方針がなぜ重要なのかを説明し、運用基本方針策定のポイントを具体的に挙げて解説しています。

投資を始める前に目を通して、自分で考えてみるといいでしょう。

初めから完璧な運用基本方針をつくれるわけがありません。

考えて、見直して、試行錯誤することによって、自分の運用基本方針がつくられていくのです。

「敗者のゲーム」はその一助になります。

長期方針を短期データや不安に駆られた攻撃から守る盾は、自分自身と自分の投資目的を十分に理解することである。だからこそ投資戦略は明文化されなければならない。周りがパニックに陥ると、自分も冷静な判断を失いやすい。自分だけが冷静でいられるなどとは思わないほうがよい。あなただって人間だ。
引用:敗者のゲーム【第5版】

生涯を考えた投資プラン

投資は続けることがよしとされるので多くの人が長期投資を目指しています。

「敗者のゲーム」は投資を長期に想定して、一生涯と関連づけて解説してあるので、そういう側面でも参考になります。

本書では年齢を重ねたから、引退したからという理由で運用方針を変えるのはおかしいと訴えています。

よく言われる「株式へ配分する比率は100から年齢を引いた数字」という助言も必ず当てはまるわけではないと書かれています。

重要なのはインフレを考慮したうえで、リスクとリターン、必要支出額、税金、運用期間を考えて運用方針を決めること。

自分にとって適切な運用方針を決めてしまえば、途中で運用方針を変更する必要は基本的にありません。

「お年寄りの場合は元本維持のために債券投資を増やすべき」といった考えはあまりおすすめできません。

自分にとって適切な運用方針を続けるだけです。

ただ、投資初心者にはインフレ、必要支出額、税金までを考慮して運用方針を考えるのは難しいかもしれません。

そこまで考える必要はないかもしれませんが、考え方として知っておくことは大切です。

自分の理想、資産、収入、負債、責任、リスク許容度、目標について整理することで、一人一人の投資プランができるのです。

敗者のゲームという名言

「投資とは敗者のゲームである」

この本がベストセラーになるまで売れたのはタイトルのインパクトもあるでしょう。

本文のなかで株式投資についてテニスの試合に例えてわかりやすく説明されています。

簡単にいうと、「アマチュアのテニス・ゲームは勝者の見事なスマッシュではなく、ミスによって勝敗が決まり、株式投資もまさにそうである」という内容。

株式投資は敗者の自滅(ミス)が勝負を決める「敗者のゲーム」であり、それがタイトルになっています。

これがなかなかの名言です。

「投資で勝ちたい!!」と、会心の一撃で勝負を決めることができるのは、ほんの一部の投資家だけです。

ほとんどの人はミスを減らすことに専念すべき。

市場を上回るという「敗者のゲーム」に勝つことは簡単である。そんなゲームに参加しないことだ。市場の現実を踏まえ、自らの投資目的達成のため、適切な運用方針を策定・堅持するという勝者のゲームに集中することだ。
引用:敗者のゲーム【第5版】

スポンサーリンク

私の投資にも活用しています

私は「敗者のゲーム」を読んで、運用基本方針を考えました。

本書では以下の①~⑤の項目が挙げられています。

①資産配分(株式・債券の比率)
②株式ポートフォリオの構成決定
③アクティブ・パッシブの比率
④個別ファンドの選択
⑤アクティブ運用の決定

私はインデックス投資しかしていないので、①、②、④を考えれば十分でした。

「敗者のゲーム」が良心的なのは、①の項目が一番重要であると伝えていることです。

多くの人が④にこだわったり、⑤で大儲けしようと試みたりします。

しかし、それは割に合わないことらしいです。

最小のコストで最大の効果を生み出すのが、資産配分(株式・債券)であり、これで投資結果が決まるといっても過言ではない。

そんな重要なことを本書は教えてくれます。

スポンサーリンク

まとめ

全米100万部を超えるベストセラー「敗者のゲーム」

投資初心者にも読みやすい本なので、ぜひとも購入して、一度は目を通して欲しいです。

手元にもっておくことで言葉では言い表せない安心感があります。

また、定期的に読み返すことでインデックス投資家に安心を与えてくれます。

長く投資を続けていくと、いくつかの暴落相場を経験すると思います。

そのとき、この本を読み返すことで暴落相場から脱落せずに乗り切ることができるはず。

インデックス投資本として多くの人の読んでいただきたいです。

国は「つみたてNISA」と同時に本書も勧めるべき(笑)

コメント