日本人の投資の割合が極端に低い理由を解説

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日本人の投資の割合が極端に低い理由お金の話

このページでは日本人の投資割合について解説します。

日本人は投資が嫌いと言われますが、実際に諸外国と比べて日本の投資割合は低いのです。

「日本人の投資割合が低い」というデータは示されています。

私の周りに投資をしている人は少ないですし、日本人には「投資=危険」というイメージが浸透しているのでしょう。

残念なことに預金をしているだけではお金は増えません。

私は20代から投資を始めましたが、投資で人生は変わりましたし、若いうちに投資を経験できて本当に良かったです。

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日本人の投資の割合は低い

総務省の家計調査報告をみると、日本人が投資をしない現状がわかります。


種類別貯蓄残高(二人以上の世帯)

普通預金460万円26.3%
定期預金657万円37.5%
生命保険など362万円20.7%
有価証券234万円13.4%
金融機関外39万円2.2%
合計1752万円

引用:家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)


資産割合において、預貯金の比率が半分以上(63.8%)を占めており、日本人は本当に投資をしないみたいです。

投資を全くしないわけではありませんが、日本人の投資割合は13.4%となっています。

日本人は全資産のうち1~2割程度を投資にまわしているイメージでしょう。

80%以上の資産が普通預金、定期預金、保険等で保有されているのはもったいないです。

お金を効率的に増やすには投資が必要不可欠だと私は思っています。

関連記事:20代から投資を始めた人が勝ち組である理由

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外国と比べて日本の投資の割合は極端に低い

アメリカ、ヨーロッパ、日本の投資割合を比較します。

【家計の金融資産構成】

引用:資金循環の日米欧比較

諸外国と比べて日本の投資割合は低く、現金・預金の占める割合は断トツの最下位です。

日本人の投資嫌いがわかりやすいようにまとめました。

株式投資信託
日本10.9%4.0%
アメリカ36.2%11.8%
ヨーロッパ19.2%9.6%

日本の投資割合が極端に低く、国民性を象徴しているようです。

  • アメリカは日本の3倍以上の割合で投資をしています
  • ヨーロッパは日本の2倍以上の割合で投資しています

アメリカの現金・預金の低さと投資割合の高さは世界大国のパワーを感じます。

マイクロソフト、アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブックといった超巨大企業が存在するアメリカは投資大国です。

関連記事:アメリカ人が投資に積極的な理由を解説

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日本人が投資をしない理由

なぜ日本人は投資をしないのでしょうか。

いくつか理由はあると思いますが、個人的に感じた「日本人が投資をしない理由」を紹介します。

投資をしている人からすると「なぜ投資をしないの?」と強く感じますが、日本人ならではの理由があるはずです。

投資という発想がない

日本人には投資という発想がありません。

お金を増やす方法は仕事と貯金と副業だけです。

  • 死ぬ気で残業してお金を稼ぐ
  • 節約してコツコツとお金を貯める
  • 仕事をかけもちして収入を増やす

日本人は自分の身体を使うことでお金を生み出すのです。

「楽して儲けることは悪」というイメージが日本人にはあるので、投資には積極的にはなれないのでしょう。

投資は危ないというイメージがある

日本人が持っている投資のイメージが以下のとおりです。

  • 投資はギャンブル性が強い
  • 投資は大損することがある
  • 投資で負ければ人生が終わる

日本人は投資に対してネガティブイメージを持っています。

おそらくですが、ネガティブイメージはネット・SNSの情報からきているのでしょう。

ネット・SNSの「株価暴落でマイナ500万円」「FXで1000万円損をした」「ビットコインで大失敗」というコメントが投資のネガティブさを助長するのだと思います。

投資はギャンブル性があるし、大損することもあるし、大失敗して人生が詰みかけることもあります。

しかし、投資が危ないのは投資家のやり方次第です。

投資の勉強をある程度して、自分の身の丈にあった投資をすれば、大きな危険はなくお金を増やすことができるはずです。

コツコツとお金を増やす国民性

日本人はリスクを嫌う国民性があると思います。

野球でいうとバント戦略がそれに当てはまるでしょう。

メジャーリーガーのように大振りで長打を狙うより、バントで無難にコツコツと塁を埋める選択を好みます。

日本人はお金の増やし方でもリスクが嫌いです。

日本人の大多数が投資でリスクを取ってお金を増やすより、コツコツと貯金して安全にお金を増やすことを選択します。

日本人の物事をコツコツと進める精神は、農業の発展・経済の成長という部分で貢献しているのですが、投資をするという面では障害になるでしょう。

お金を増やすためには、ある程度のリスクを取る必要があるのです。

資本主義社会においてリスクを取らず無難にコツコツという戦略を続けると高確率で貧乏な老後が待っているでしょう。

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20代日本人の投資割合

若い人ほど投資に興味がないイメージがありますが実際はどうなのでしょうか。

20代の投資割合は以下のとおり。

【20代の資産内訳】
預金:287万円
株式:7万円
投資信託:1万円

引用:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成30年)

20代の人たちは預金を287万円も保有しているのに株式は7万円しか保有していません。

「株式7万円、投資信託1万円」という数字データから、20代は投資をやっていないということです。

私は20代ですが、投資をしている知り合いはひとりもいません。

20代は投資に興味がないのです。

20代の知り合いに「投資が趣味」と自慢したらとても冷たい目で見られました。

30代日本人の投資割合

30代になると資産運用を考え始めて、投資に目覚める人が増えてくるでしょう。

30代の投資割合を以下のとおり。

【30代の資産内訳】
預金:450万円
株式:111万円
投資信託:16万円

引用:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成30年)

30代の人たちが株式を111万円も保有しているのは驚きです。

20代が株式7万円だったので、30代の投資割合の増加はすばらしいと思います。

家族、子育て、将来設計など、30代になると色々な変化があり、資産運用を真面目に考え始めるのでしょう。

30代から投資を始めても全然遅くないです。

40代日本人の投資割合

個人的に40代は投資への興味が大きいイメージがあります。

40代の投資割合は以下のとおり。

【40代の資産内訳】
預金:673万円
株式:90万円
投資信託:37万円

引用:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成30年)

株式と投資信託を合わせた金額は30代と40代でほぼ同じです。

40代は30代と比べて給与水準が高いはずなので、投資割合が増加していても不思議ではありません。

しかし、40代の人たちは投資に消極的で、預金の金額だけが増加しています。

40代が投資に積極的になれないのは教育費の負担がピークになるからでしょう。

投資をしないとお金は増えない

現在の日本では長期にわたる金融緩和によって銀行の預金金利はほぼゼロです。

そのため、資産をそのまま預金しておいてもお金はまったく増えません。

私の両親は「使わないお金は定期預金に入れておきなさい」が口グセでしたが、定期預金を利用してもお金は増えないのです。

私もお金を増やすために貯金を頑張っていましたが、「投資をしないとお金は増えない」と気づいてからは投資に力を入れています。

私は病院のリハビリ職として働きながら投資をしています。

貯金をして安全にお金を増やすことも大切ですが、投資をしてお金を増やすことも大切です。

私がおすすめするのは、まず最初に生活資金を貯めた後、残りの余裕資金を投資にまわすこと。

貯金なんて2年分の生活費で十分なので、それ以外のお金は積極的に投資しましょう。

詳しく知りたい方は下記の関連記事をご覧ください。

関連記事:普通のサラリーマンの投資成績を公開

日本人は投資に前向きになるべき

お金に対する不満をいっている人の大多数がサラリーマンだと思います。

「お金が増えない」
「給料が少ない」
「貯金ができない」

会社に雇われて、少ない給料で仕事をして、サービス残業をして、お金に悩んでいるサラリーマンは多いはずです。

私は「サラリーマンこそ投資をするべき」だと思っています。

  • 今の時代は100円から投資ができる
  • 毎月の給料があるからリスクを取れる
  • 会社が守ってくれるから安心

上記3つのサラリーマンメリットを利用しながら、コツコツ投資をしてお金を増やしていくことができるからです。

さらにいうと、投資をしないサラリーマンの将来は大変です。

増税、物価の上昇、年金の不透明感、給料の削減など、将来に予想される不安要素に立ち向かうために投資は必須だと思います。

お金持ちは株式投資をしているイメージがありませんか?

資本主義社会では資本をもっている人のところに資本が集まり、資本が経済を回ることによってさらに資本が増えます。

簡単にいうとお金持ちにお金が集まるということ。

サラリーマンがお金持ちになる方法のひとつは、投資によって自分の資本を少しずつ増やしていくことです。

まとめ

日本人の投資割合は低く、諸外国と比較すると日本人の貯金思考がわかります。

日本では投資は危険というイメージが先行しがちです。

投資に危険な部分はあるのですが、すべての投資が危険ではありませんし、適切な知識とやり方をもってすればお金は増えます。

20代であれば失敗してもやり直せるし、投資において時間があることは最強のメリットです。

私は20代でインデックス投資を始めましたが、「20代の時に投資に出会えて良かった!」と心から思っています。

初心者が投資を始めるなら、インデックス投資がおすすめです。

関連記事:インデックス投資をわかりやすく解説

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