このページではアメリカ人の投資割合が高い理由を解説します。
日本では「投資はギャンブル」「投資で失敗したら人生終わり」というようなネガティブイメージが広がっています。
一方、アメリカでは投資は資産形成のひとつの方法として一般人にも愛されています。
アメリカ人が投資に積極的なのは、世界大国アメリカの強さが関係しているのです。
アメリカと日本では投資割合が大きく違う
アメリカと日本の家計金融資産を比べると、投資割合の違いがすぐにわかります。
グラフは日本、アメリカ、ヨーロッパの家計の金融資産構成比を比較したものです。
一目みればわかると思いますが、日本とアメリカでは構成比が大きく違います。
注目するのは現金・預金、株式等、投資信託の割合です。
現金・預金 | 株式等 | 投資信託 | |
日本 | 52.5% | 10.9% | 4.0% |
アメリカ | 13.1% | 36.2% | 11.8% |
現金・預金の割合は日本人が52.5%、アメリカ人が13.1%です。
つまり、日本人はアメリカ人の4倍ほどの貯金をしているということ。
反対に、アメリカ人は株式等が36.2%、投資信託が11.8%ですが、日本人はそれぞれ10.9%、4.0%とかなり低いです。
つまり、アメリカ人は日本人の3倍ほどの投資をしているということ。
投資割合から考えても、アメリカでは投資がポピュラーであり、株式が家計資産として愛されていると言えるでしょう。
それと同時に、日本では投資がマイナーであり、一般家計からなじみがないものとして扱われていると言えます。
アメリカと日本という2つの先進国で、貯金と投資の割合が大きく違うことに驚きです。
アメリカ人が貯金をしない理由
アメリカ人が貯金をしない理由は、これまでの歴史的背景が関係しています。
下図はダウ平均株価の推移を示したチャートです。
見てのとおり、ダウ平均株価は1980年から右肩上がりで成長しています。
つまり、アメリカ経済は右肩上がりで成長してきたのです。
1802年にアメリカに投資した1ドルが200年後には何倍になったと思いますか?
米国で1801年に株に投資した1ドルは200年後に実際いくらになったと思いますか?
お金は寝かせて増やしなさい
「10倍?100倍?」
いいえ、約700000倍です。
アメリカの株式市場は200年をかけて700000倍の成長をしてきたのです。
そして、これからもアメリカは成長して、世界の経済を支配していくでしょう。
右肩上がりで成長を続けてきたアメリカという国に生まれたのなら、貯金なんかせずに安心して投資ができる気がしませんか?
これからも成長が期待できる世界大国アメリカであれば、投資でお金を増やせる気がしませんか?
資本主義社会のなかで成長を続けてきたアメリカでは、投資は素晴らしい資産形成の方法だと思われているはずです。
資本主義社会のトップ国に生まれたら、貯金をしない気持ちもわかります。
自分の努力で豊かになるという考えが、アメリカを成長させるエンジンであり、それは今後も変わらないでしょう。
自分の力が這い上がるという気持ちがマイクロソフトやアップルといった大企業を生むのです。
「これまで成長を続けてきたアメリカの歴史」と「アメリカ経済の実績」があるから、アメリカ人は貯金をしないし、投資に積極的なのだと思います。
アメリカ人の投資割合が高い理由
外務省HPよりアメリカの基礎データを紹介します。
面積 | 371.8万平方マイル(日本の約25倍) |
人口 | 3億2775万人(2018年5月) |
GDP(名目) | 19兆3906億ドル(2017年) |
貿易額(2017) | 輸出:1兆5,507億ドル 輸入:2兆3,619億ドル |
日本のGDPは約4兆8730億ドルなのでアメリカの約5分の1であり、数字データを見るだけでアメリカの強さがわかります。
さらに、日本の貿易額は輸出が約6980億ドル、輸入が約6710億ドルなので、比較するとアメリカの貿易規模の大きさが実感できると思います。
アメリカという国が経済的に豊かなのは間違いありません。
そして、アメリカという国に生まれたアメリカ人は、世界大国の恩恵をとても受けやすい環境にあるのです。
アフリカの貧しい国に生まれるのと、アメリカという豊かな国に生まれるのでは、人生が大きく変わります。
ビル・ゲイツがアメリカに生まれていなかったら、今のマイクロソフトはなかったかもしれない。
スティーブ・ジョブズがアメリカに生まれていなかったら、アップルはなかったかもしれない。
アメリカという国に生まれることで、人生のスタート地点が大きく違うと思いませんか。
同様に、投資環境についてもアメリカは恵まれていて、アメリカ経済が身近にあるのは大きな投資メリットになります。
企業であれば世界の産業が集まるアメリカでビジネスチャンスを狙うでしょう。
投資家であれば世界的な企業が集まるアメリカに投資をしようと思うでしょう。
アメリカという国に拠点を置くことができれば、たくさんのチャンスがありますし、とても有利に人生を運べるはずです。
株式投資に関しても、アメリカという巨大なマーケットが目の前にあれば、投資をしてみたいと思うでしょう。
チャンスと可能性に満ちたアメリカ経済がそばにあったら、投資に積極的になれるはずです。
アメリカ人はポートフォリオを世界的企業で作れる
私がアメリカ人だったら迷わずに株式投資をするでしょう。
なぜかというと、マイクロソフト、アップル、アマゾン、フェイスブック、ビザ、コカ・コーラ、マクドナルドといった世界的企業でポートフォリオを作れるからです。
アメリカでは投資が身近で簡単にできるため、世界的企業のポートフォリオを作るのが難しくありません。
日本と違って、アメリカでは1株から株式投資ができます。
つまり、株価103ドルのマイクロソフト株が欲しいなら、103ドルを払えば1株だけ購入できるのです。
日本の場合、100株単位の取引が一般的なので、株価6775円のトヨタ株を買おうと思ったら、67万7500円の大金が必要となります。
67万円を払えばトヨタ100株が手に入るのですが、一般家庭が67万円もの大金を簡単に払えるわけがありません。
日本と比べて、アメリカでは世界的企業をポートフォリオに組み込むのが簡単です。
2018年12月19日の終値から超有名企業株の最低購入金額を紹介します。(1ドル112円で計算)
マイクロソフトが約103ドルから買える(日本円で11536円くらい)
アップルが約166ドルから買える(日本円で18592円くらい)
フェイスブックが約143ドルから買える(日本円で16016円くらい)
ビザが約132ドルから買える(日本円で14784円くらい)
コカ・コーラが約43ドルから買える(日本円で4816円くらい)
マクドナルドが約179ドルから買える(日本円で20048円くらい)
アマゾンが約1551ドルから買える(日本円で173712円くらい)
数万円くらいなら一般家庭でも買える金額ですし、トヨタ株の67万円と比べると身近に感じます。
1株から世界的企業に投資ができるという環境が、アメリカ人を投資に積極的にさせるのでしょう。
私も数万円でマイクロソフトやアップルに投資できるなら軽い気持ちで買うと思います。
日本に居ながらでもアメリカへ投資はできる
私の場合は投資信託を利用して、アメリカの企業へ投資しています。
投資信託では日本の運用会社がたくさんの投資家からお金を集めて、集めた資金を使って国内・海外の企業へ投資をしてくれています。
私は以下の金融商品を利用して海外投資をしているのです。
- たわらノーロード先進国株式
- eMAXIS slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS slim 新興国株式インデックス
今の時代はネット証券によって投資のハードルが大きく下がっていますし、働きながらでも気軽に投資が続けられます。
私が利用している投資信託はインデックスファンドと言って、100円から手軽に購入できる金融商品です。
100円からでもコツコツと積み上げれば老後資金になると信じて、20代という若さからインデックス投資を始めています。
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まとめ
アメリカの家計は日本の3倍ほどの割合で投資をしています。
日本の家計はアメリカの4倍ほどの割合で貯金をしています。
投資と貯金に関して、アメリカと日本では正反対です。
- アメリカ経済による自信と安心
- アメリカの恵まれた投資環境
世界大国アメリカに住んでいるアメリカ人が投資に積極的な理由もわかる気がします。
だからといって、日本人に投資ができない理由はなく、日本に住んでいても投資をする価値はあります。
日本人は貯金をしているだけでは危険です。
そのことに気づいた私は20代から投資を始めました。
投資を始めるのは早ければ早いほどいいのです。
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