アクティブファンドは勝てない!?運用成績が悪い理由を解説

アクティブファンドは勝てない理由投資コラム
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「ほとんどのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」といわれます。

つまり、多くのアクティブファンドはインデックスファンドと比べて成績が悪いのです。

アクティブファンドの成績が悪いから、私はインデックスファンドに投資をしています。

では、なぜアクティブファンドはインデックスファンドに負けるのでしょうか?

アクティブファンドとインデックスファンドの関係性を理解しておくことは大切だと思います。

このページではアクティブファンドがインデックスファンドに勝てない理由を解説します。

アクティブファンドがあってこそインデックスファンドがあるので、それぞれの仕組みを大まかに理解しておくべきです。

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アクティブファンドとは

アクティブファンドとは投資家から集めたお金をひとつにまとめて、ファンドマネジャー・証券アナリストが運用し、市場平均を超えるリターンを目指すファンドです。

アクティブファンドの運用者は、高度な証券分析や経済予測、複雑な金融商品の取引、最新の情報設備を駆使して、市場平均を超えるために努力しています。

かたや、インデックスファンドは市場平均に連動することを目指すファンドです。

「市場平均=インデックスファンド」と示すこともできるでしょう。

投資信託にはアクティブファンドとインデックスファンドがあり、素人がイメージする投資家はアクティブファンドの運用者であることが多いです。

そして、アクティブファンドは市場平均を超えることを目標しています。

つまり、アクティブファンドはインデックスファンドを超えることを目指しているのです。

インデックスファンドを超えられないアクティブファンドに価値はないといっても過言ではありません

長期投資とは
長期投資について解説。「投資は長く続けるほど良い」という教えがありますが、長期投資が絶対に報われるとはかぎらないのです。長期投資のリターンがプラスになるかマイナスになるかはわからないという現実を理解しておきましょう。私たちは長期投資が勝つと期待して将来に賭けているだけなのです。
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アクティブファンドは市場平均に勝てない

投資界隈において、「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」という事実は有名です。

国内株式クラスのアクティブファンドのインデックスファンドに対する勝率は、1年で26%、3年で33%、5年で39%、10年で32%しかなく、全期間をとおして20~30%台の勝率しかありません。つまり、アクティブファンドの70~80%はインデックスファンドに負けているということになります。
引用:お金は寝かせて増やしなさい/水瀬ケンイチ

アクティブファンドの7~8割がインデックスファンドに勝てないのは驚きです。

アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないなら、アクティブファンドに投資する価値はないでしょう。

また、アクティブファンドの成績は世界的にも同じ傾向にあるそうです。

国・地域アクティブファンド勝率
アメリカ8.1%
オーストラリア32.8%
カナダ34.3%
ヨーロッパ19.4%
インド43.5%
ブラジル43.4%
チリ0.0%
メキシコ18.4%
南アフリカ25.4%

引用:お金は寝かせて増やしなさい/水瀬ケンイチ

アメリカでは9割のアクティブファンドがインデックスファンドに勝てないのです。

上表をみるとわかりますが、ほとんどのアクティブファンドは市場平均に勝てません。

「アクティブファンドは市場平均を超えるため頑張っているのになぜ勝てないの?」

アクティブファンドは努力しているはずなのに、インデックスファンドに勝てないのは不思議だと思います。

努力は裏切らないんじゃないの!?

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アクティブファンドが市場平均に勝てない理由

「市場を超えようと努力している人(アクティブファンド)」が市場に負ける。

「市場におんぶに抱っこの人(インデックスファンド)」が持ち上げられる。

アクティブファンドがインデックスファンドに勝てない理由は以下のとおりです。

●運用コストが高い
●アクティブ運用が市場をつくる
●良い成果は続かない

以下より、詳しく解説します。

運用コストが高い

アクティブファンドは専門家が調査・分析に力をそそいで運用するので、ファンド運用費用が高くなります。

アクティブファンドとインデックスファンドの運用費用を比較すると

運用費用:アクティブファンド>インデックスファンド

上記のような傾向があります。

そして、高いファンド運用費用によるマイナススタートがアクティブファンドを苦しめるのです。

「市場平均+運用費用」を上回る成果を得るのは簡単ではありませんし、高い運用費用はハードルをさらに高くします。

また、ファンドの運用費用が高くなると、投資家が負担するコスト(買付手数料、信託報酬、信託財産留保額)も高くなります。

高い運用コストは投資家のリターンを押し下げるので、結果としてトータルリターンが減少するのです。

5%の利益を上げても、運用コストが3%であれば、利益は2%に目減りしてしまいます。

アクティブファンドの高い運用コストがインデックスファンドに勝てない理由のひとつです。

投資信託のコストの違いを解説!アクティブファンドはやめておけ
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アクティブ運用が市場をつくる

「アクティブ運用が市場をつくる」といわれても、投資初心者には難しいと思います。

まずはじめに、株式市場には以下のような前提があります。

前提として、プロ投資家は桁外れの資金力、情報力、瞬発力をもっており、市場に多大なる影響を与えている。プロの投資家は利益を上げるため、日々激しい運用競争を繰り広げており、証券市場では何千何億ものお金が動かされる。また、プロの投資家は常に最新情報を手に入れている。大手証券会社は、インターネットを通じて最新情報、分析結果、今後の予測など様々な市場情報を、何百人という世界中のプロの投資家に伝える。その情報を受け取った投資家は、他の投資家が行動する前にすぐ行動に移す。

プロ投資家はアクティブ運用によって、何億ものお金を動かしています。

アクティブファンドの運用者もプロ投資家であり、アクティブファンドはアクティブ運用によって市場に大きな影響を与えているのです

では、アクティブ運用が市場をつくるとはどういうことか?

市場の動きはまさしくプロの動きの総和を示す。新しい情報が発生し、プロが判断を変えるたびに市場も動く。市場の動きはプロの「コンセンサス」をリアル・タイムで映す。
引用:敗者のゲーム【第5版】

コンセンサスとは「大多数の人が納得する平均的な見解」という意味です。

株価は大多数のプロ投資家が納得した数値に落ち着くのです。

「あれは買いだ!」「これはすぐに売れ!」と、プロの投資家が最新情報をもとに、凄まじいスピードで株式を売買することによって、株価は大多数の見解に落ち着いていきます

プロ投資家が桁外れの資金力、情報力、瞬発力をもっているからこそ、コンセンサスを生むことができるのです。

「プロ投資家のアクティブ運用によって株価が決まる」

大多数のプロ投資家が「買い」という見解に落ち着けば株価は上がって終わります。

反対にプロ投資家が「売り」という見解に落ち着けば株価は下がって終わります。

プロ投資家の動きで株価が決まるということは、アクティブ運用で市場の価格が決まるということであり、アクティブ運用が市場をつくっているということです。

何度もいいますが、プロ投資家のアクティブ運用によって市場はつくられているので、アクティブ運用は市場そのものであるといえます。

アクティブ運用が市場そのもの(アクティブ運用)に勝ち続けることはできません。

自分自身に打ち勝つことができないのと同じです。

アクティブ運用がつくっている「市場」に、すべてのアクティブ運用が勝つことはできません。

アクティブ運用の最大の敵はアクティブ運用なのです。

長期的に良い成果を得ることは難しい

アクティブ運用が利益を上げる方法は競争相手がミスをおかしたときです。

「割安を売る」「割高を買う」といったマイナス行動によってアクティブファンドは利益を上げます。

アクティブファンドの運用者はプロ投資家のミスに込んで利益を上げていくのです。

しかし、プロ投資家がミスをする頻度はどれくらいでしょうか?

プロの投資家全体が間違えることによって、ブラックマンデー、住宅バブル、リーマンショックといった証券市場の大混乱は起こります。

しかし、プロ投資家全体が間違ったとき、他の投資家が同じような間違いをおかさない可能性がどれくらいあるでしょうか?

・絶好の投資機会なんてそうない
・絶好の投資機会は長く続かない
・絶好の投資機会を活かせるかわからない

素晴らしい投資機会を、長い期間にわたって維持することはとても難しいのです。

「長期的に市場平均以上の利益を上げるアクティブファンドはきわめて少ない」という事実を覚えておきましょう。

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素晴らしいアクティブファンドはある

素晴らしい利益を上げるアクティブファンドはあります。

短期間ながらも市場に割高・割安は存在して、大きな利益を上げるアクティブファンドはあります。

適正な株価に修正される前に大儲けすることはできます。

しかし、そんなアクティブファンドを見つけるのは難しく、投資初心者には不可能です。

インデックスファンドに勝てるアクティブファンドは存在しますが、優秀な運用機関はすぐ噂になるでしょう

また、ある時期に素晴らしい利益を上げたアクティブファンドが、次の時期に莫大な損失をもたらす可能性もあります。

平均が存在するかぎり、平均に勝つ人、平均に負ける人がいて、10年後に誰が勝っているかは誰にもわかりません。

ドルコスト平均法をわかりやすく解説
ドルコスト平均法をわかりやすく解説。「ドルコスト平均法はリスクを下げる」はウソであり、ドルコスト平均法は有利でも不利でもない投資方法です。投資初心者にもわかりやすくドルコスト平均法の基礎知識をまとめているので、金融関係者に騙されないためにもぜひご覧ください。
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まとめ

アクティブファンドの70~80%がインデックスファンドに負けているのなら、インデックスファンドに投資をするのが正解です。

投資初心者にかぎらず、すべての投資家の最適解がインデックスファンドです。

インデックス投資の運用ガイド
インデックス投資のやり方を解説。このページでは「投資初心者でも失敗しないインデックス投資」をモットーにインデックス投資のやり方をまとめています。最低限のポイントをまとめているのでインデックス投資の概要が頭の中にスッと入っていくと思います。

ただ、インデックスファンドに負けるからといって、アクティブファンドを完全に無視するのはもったいないです。

アクティブファンドが勝てない一番の理由は高いコストですが、将来的にアクティブファンドのコストが下がってきたらどうでしょう。

市場平均を超える可能性と低コストが合わさったら、アクティブファンドに魅力が出てきます。

もしかしたら、市場平均に勝つアクティブファンドが続出するかもしれない。

コメント

  1. かちいぬ より:

    ここ10年でインデックスの手数料は大幅に低下しましたから
    アメリカでは手数料調整後リターンで計算すると10年以内に95%以上負けるらしいですよ

    ちなみに日本は失敗したアクティブファンドは閉鎖されていきますのでカウントされません
    実はこれが日本でアクティブファンドの成績が良い理由です
    それでも70~80%負けるんです

  2. マコト フミヤ より:

    アメリカで「10年以内に95%以上が負ける」のは驚きです。それほど勝率の低いファンドに価値があるのでしょうか。アクティブファンドを選ぶのか、インデックスファンドを選ぶのかは個人の自由ですが、一般家庭の投資家はアクティブファンドを選ぶべきではないと思います。