このページでは貯金をする意味がない理由について解説します。
貯金は意味がないという主張を聞いたことがありますか?
日本人は貯金が大好きなので、貯金は馬鹿らしいと言われると多くの人が困惑するはず。
結論をいうと、貯金は意味がないは半分ホントで半分はウソです。
貯金が馬鹿らしいのではなく、過度な貯金が馬鹿らしいということです。
貯金の意味を理解したうえでお金を貯めることが大切であり、馬鹿らしい貯金をしないためにしっかりと本質を把握しましょう。
貯金をする意味とは
私は貯金に意味がないとは思っていません。
私が考える「貯金をする意味」は以下の3つです。
- チャレンジを促してくれる
- 万が一の保険になる
- 生活コントロールが身につく
賛否両論あると思いますが、貯金に意味がないはずはありません。
貯金は最重要ではないけれど、とても大切なことなのです。
私には貯金をする意味があったので、20代で1000万円を貯めました。
チャレンジを促してくれる
ある程度の貯金があると、新しいことにチャレンジしやすいと思います。
「失敗したらどうしよう」ではなく「失敗しても貯金があるから大丈夫」となるはずです。
私は1000万円を貯めたことで、株式投資に挑戦することができました。
株式投資で失敗しても、貯金があるから大丈夫だと思っています。
私はお金への不安が少ないから、いろいろなことにチャレンジできているのです。
なかには、お金がないという逆境を糧に成功した人はいるでしょう。
しかし、私のようなビビりはお金がないと不安で挑戦ができなくなります。
私は「失敗しても貯金があるから大丈夫」という安心があるから、失敗を恐れずにチャレンジしていけるのです。
万が一の保険になる
まとまった貯金は万が一の保険になります。
例えば
「お金があれば子どもの命が助かる」
「余命まで後悔なく生きたい」
「今が絶好の儲かるチャンス」
上記のように、人生の重大な場面において、自分の思うとおりに行動できるかは、お金のあるなしが関係してきます。
つまり、ある程度の貯金があると、万が一のときに後悔なく行動することができるのです。
万が一のときは家族、友達、知り合いに頼むという方法もありますが、お金が必ず集められるとは限りません。
また、お金の貸し借りをしてしまうと、いろいろとモメる可能性もあります。
万が一のときは他人に頼るのではなく、自分の貯金を頼るのが一番です。
万が一のときに後悔しないよう、貯金をしておくことは大切だと思います。
生活コントロールが身につく
貯金ができる人は支出を減らすことができる人。
貯金ができない人は無駄な支出が増えてしまう人。
つまり、貯金という習慣は生活コントロールを身につけるために大切なことなのです。
貯金をする意味は「生活レベルを落とす能力を身につけること」と言ってもいいでしょう。
貯金ができる人は我慢ができる人です。
貯金をするために支出を減らして生活レベルを落とすことはつらいと思います。
しかし、「贅沢はしない」「遊びにいかない」「欲しいものは買わない」という我慢を身につけることが貯金をする意味なのです。
貯金ができる人は、お金が急になくなったり、お金が行き詰ったりしたとき、生活レベルを落として、最低限の生活で生きていくことができるでしょう。
年収1000万円でも生活に困っている人はいますが、ほとんどが高いレベルの生活に慣れてしまい毎月の支出が下げれないケースです。
災害、リストラ、詐欺、窃盗など、急にお金がなくなる可能性はゼロではありません。
急にお金がなくなり生活が苦しくなったとき、生活レベルを落として貯金ができるという能力はとても重要だと思います。
貯金をする意味がない理由
「貯金に意味がない」という考えは一理あります。
なぜなら、貯金にはデメリットがあるからです。
- お金を働かせることができない
- お金の価値が下がる
- 自己投資ができない
- 今という時間が無駄になる
以下より、目的のない貯金をダラダラ続けることによるデメリットを紹介します。
お金を働かせることができない
お金を働かせるということは簡単にいうと資産運用のことです。
資産運用をして、お金を働かせて、お金をさらに増やすことを目指します。
残念ですが今の時代では貯金をしていてもお金はわずかしか増えません。
普通預金・定期預金に数百万円を預けても、利息は数十円~数百円くらいだと思います。
つまり、貯金をしているだけでは、お金を働かせることができないのです。
貯金ではお金は増えない(=貯金をしているとお金を働かせることができない)
貯金よりも株式投資、投資信託、不動産投資などにお金を回すほうが効率的にお金が増えていきます。
私は作業療法士として働きながら、投資信託を保有しています。
資産運用にリスクはありますが、お金を増やすためには「お金に働いてもらう」ことが大切なのです。
お金の価値が下がる
銀行にお金を貯めているだけではお金の価値が下がっていきます。
なぜなら、インフレによって物価が上昇すると、以前は買えたものが買えなくなるからです。
インフレ前は10万円で10万円の自転車が買えた。しかし、インフレによって自転車が10万円から15万円に値上がりした。すると、インフレ前には10万円で自転車が買えたのに、インフレ後には自転車が買えなくなった。つまり、10万円(お金)の価値が下がったということ。
当たり前のことに思いますが、10万円は自転車を買う能力がなくったという意味で価値が下がったのです。
上記のように、お金を貯金しているだけではインフレによって損をしてしまいます。
貯金をしていたらお金が減らないわけではありません。
インフレによってお金の価値は下がっていきますし、貯金はお金を絶対に守ってはくれないのです。
自己投資ができない
お金を貯めることを優先していると自己投資がおろそかになります。
10年の定期預金に200万円を入れてしまうと、200万円を10年間は使うことができません。
自己投資の効果を考えると、200万円の定期預金はもったいないのです。
なぜなら、200万円を自己投資に使うことで、お金をさらに得ることができるかもしれないから。
定期預金を利用しても利息はわずかです。
自己投資を優先すると、あなたの給料は10年後には2倍になっているかも。
自己投資によって、あなたは新しいビジネスを思いつくかも。
200万円を自己投資にまわすことで、1年後に200万円を生み出せる自分にキャリアアップしているかもしれません。
毎年100万円を貯金して、10年後に1000万円を貯めるより、毎年100万円を自己投資にまわして、10年後に年収1億円を生み出すキャリアを持つほうが有益です。
今という時間が無駄になる
人間は身体が資本なので、お金を貯めることがストレスになってはいけません。
生活・健康に悪影響を及ぼすほどの貯金は論外だと思います。
身体が健康でなければ知識・技術・アイディアがあってもお金を生み出すことはできません。
今を生きている身体が貯金によって害されるのはナンセンスです。
また、貯金をすることが機会損失につながるかもしれません。
セミナーに参加したり、人脈を広げたり、海外留学したり、お金を使わないと得られない経験はたくさんあります。
お金を使わないと得られない経験は、年齢が若いとき、チャンスがあるとき、時間があるときなど、機会が限られているのです。
貯金生活によって絶好の機会を逃すことはもったいないと思います。
将来に向けた貯金も大切ですが「今」という時間はもっと大切です。
過度な貯金によって、健康や機会といった「今」が無視されてはいけない。
「今」という時間をおろそかにする貯金に意味はないです。
意味ある貯金ができたら残りのお金は使う
私の考えとして、意味ある貯金が確保できたら、あとのお金は使ってもいいでしょう。
意味なく、目的なく貯金するのはマイナスです。
ちなみに、私は300万円の貯金を維持しながら、残りのお金は投資に使うことにしています(今の生活に300万円以上の貯金は必要ないので)
ただ、残りのお金を使うといっても、何にお金を使えばいいのか悩む人はいるはず。
以下より、有益なお金の使い方の例を挙げておきます。
株式投資
個別銘柄や投資信託といった株式への投資は、インフレにも強く、世界の成長をともに利益を増やしていけるでしょう。
株式の値上がり、配当金によって、投資資産は増えていきます。
世界のお金持ちランキングには、著明な投資家の名前がズラリとならんでいます。
株式投資でお金持ちになることはできますし、億万長者を目指すのも悪くないでしょう。
また、お金持ちは必ず株式、投資信託、資産運用をしているといっても過言ではありません。
それだけ株式投資は魅力的なのです。
キャリア形成
本業以外にさまざまなキャリアをつくることはとても大切だと思います。
月100万円稼げる仕事をひとつだけ持っているより、月20万円を稼げる仕事を4つ持っているほうがうらやましいです。
これからの時代はひとつの仕事にとらわれず、いろいろなキャリアを形成していくことが求められます。
そして、それぞれのキャリアを伸ばしながら、新たなキャリアを広げていくことが大切であり、それは資産を増やすことにもつながるでしょう。
健康
身体は資本であり、健康がなければ何もできません。
調子が悪いときはお金を惜しまず、病院に行ったほうがいいです。
どれだけ安くても身体に悪い物は食べないほうがいいです。
また、整体・マッサージ、ジムなど身体のメンテナンスをするのに、どうしてもお金が必要な場合は惜しまずに使いましょう。
貯金生活によって身体を壊していたら元も子もありません。
健康を維持するためのお金は惜しまずに使うべきです。
趣味・娯楽
ストレスによって、仕事に手がつかなくなったり、寝れなかったり、頭がまわらなかったり、生活に支障をきたしてはいけません。
自分の趣味・娯楽にお金を使うことで、適度なストレス発散をしましょう。
適度にストレスを発散することで、良いアイディアが浮かんだり、仕事の効率が上がったり、自分を高めることにつながるかもしれません。
また、趣味・娯楽によって、いろいろな人と出会い、人脈が広がり、自分にとってターニングポイントとなるかもしれません。
ストレスフリーな生活は人生すべてに関わってきます。
恩返し
家族、友達、同僚、上司など、周りの人間関係を良好に保つためのお金は使いましょう。
人脈はお金に変えられない価値があります。
「友達はお金より大切。だってお金を貸してくれるから」と文句もあるくらいです。
お金がなくなったとき、助けてくれるのは人だと思います。
たまには家族にプレゼントを買いましょう。
信頼できる友人の飲み会には行きましょう。
職場へのお土産はケチらずに渡しましょう。
良好な人間関係はプライスレスです。
お金を増やしたいなら投資をするべき
あなたがお金を増やしたいなら、貯金ではなく投資を優先するべきです。
なぜなら、投資のほうが高利回りで、効率的にお金を増やすことができるから。
20~30年という期間をみると、株式投資は素晴らしいリターンを上げています。
お金持ちは必ずといってもいいほど投資をしています。
ある程度の貯金は大切ですが、資産形成のために投資を考えることも大切です。
全米随一の投資家ウォーレン・バフェット自身も、個人投資家はインデックスファンドを活用すべきと主張している。彼は言う。「ほとんどの投資家にとって、株を保有する最善の方法は、手数料の低いインデックスファンドに投資することである。手数料やコストを差し引いた後でも、ほとんどの運用機関を上回る成果をあげることができるだろう」
引用:敗者のゲーム【第5版】
まとめ
貯金の意味を考えることが大切であり、過度な貯金は馬鹿らしいのです。
目的のない貯金は意味がないですし、目的のある貯金は意味があります。
「何のためにお金を貯めるのか」をしっかりと考えましょう。
個人的には、投資と貯金のバランスが最重要だと思っています。
ある程度の貯金が確保できたら、残りのお金は自己投資に使ったほうがいいです。
貯金の意味を考えて、適切にお金を使うことができる人が、お金に愛されて、お金を増やしていくことができるはず。
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