このページでは作業療法士の平均ボーナスと20代作業療法士の年間賞与を紹介。
リハビリ専門職のボーナス金額は気になります。
作業療法士を目指している学生さんにとって、ボーナス金額は将来を左右する重要な要素なので絶対に確認しておくべきです。
病院に勤務している20代作業療法士の給料明細から、夏期賞与と冬期賞与の手取り金額を公開するのでぜひご覧ください。
※金額は「平成30年 賃金構造基本統計調査」より引用。
※金額は所定内給与金額(きまって支給する現金給与額のうち、時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日勤務手当など超過労働給与額を差し引いた金額)
※調査した企業の規模は10人以上。
作業療法士の平均ボーナスは66万円
作業療法士の平均ボーナスは以下のとおり。
理学療法士・作業療法士(全体) | 66万2200円 |
理学療法士・作業療法士(男性) | 66万2700円 |
理学療法士・作業療法士(女性) | 66万1600円 |
作業療法士の平均給料が27万円くらいなので年間賞与は平均2.4か月くらいです。
平均ボーナスが年間3か月分にも届かないというのはさびしい結果です。
ただ、職場によってはボーナスがもらえない作業療法士もいます(私の知り合いのOTはボーナスカットされていました)
作業療法士としてボーナスをもらえるだけでもありがたいと考えるようにしましょう。
【年代別】作業療法士のボーナス
作業療法士のボーナスを年代別に紹介します。
男性 | 女性 | |
20~24歳 | 28万9800円 | 55万2800円 |
25~29歳 | 64万4500円 | 61万5100円 |
30~34歳 | 68万7600円 | 62万8700円 |
35~39歳 | 78万2400円 | 66万円 |
40~44歳 | 90万100円 | 81万900円 |
45~49歳 | 76万7400円 | 79万8200円 |
50~54歳 | 108万3700円 | 95万4100円 |
55~59歳 | 111万200円 | 132万6900円 |
40代~50代になるとボーナスが大幅に増加しています。
おそらくですが、これは40代~50代の作業療法士の基本給が異常なほど高いからでしょう。
40~50代になると大幅にボーナスがアップするというわけではありません。
40~50代の作業療法士はリハビリ専門職が金のなる木だった時代に働き始めているので、基本給が今の時代より高く設定されています。
リハビリ専門職が金のなる木だった時代は高い給料を払ってでも、病院・施設が理学療法士・作業療法士を求めていたのです。
一度上げた給料を下げることは難しいので、40~50代の作業療法士は古き時代を受け継いで、今の時代に高いボーナスをもらっています。
また、40~50代になると管理職の作業療法士が増えてくることも要因でしょう。
リハビリ専門職でそれなりの給料をもらっている人は、それなりの役職についている人がほとんどです。
現役の20代作業療法士の年間賞与を公開
現役の20代作業療法士の年間賞与を公開します。
【夏季賞与】
賞与 | 317000円 |
控除 | 56637円 |
手取り賞与 | 260363円 |
【冬季賞与】
賞与 | 320000円 |
控除 | 43399円 |
手取り賞与 | 276601円 |
病院勤務の作業療法士のリアル年間賞与です。
額面でいうと63万1000円なので、ほぼ平均と同じくらいもらっていることになります。
しかし、同じ年齢でも私よりボーナスをもらっている作業療法士はいます。
また、企業に勤める友達は100万円近くのボーナスをもらっているので満足はしていません。
作業療法士の年間賞与は大体何か月分
作業療法士の年間賞与は職場によってさまざまです。
4.5か月のところもあれば、3か月、2か月、1か月のところもあるでしょう。
ちなみに、私の職場は年間賞与3か月分と聞いています。
では、作業療法士の年間賞与は大体何カ月分が多いのか?
ズバリ、4か月分です!
友達から聞いた話や求人を見た限りでは、年間賞与4か月としている病院が多いです。
総合病院など大きな病院・施設であるほど、年間賞与をしっかりと出している気がします。
当たり前のことですが、職場を決めるときは賞与の金額もしっかりと確認しておきましょう。
大学の同期は基本給が私より低いのですが、年間賞与が4か月もあるので賞与を含めた年収では私が負けてしまいます。
基本給では勝っているのにボーナスを含めると負けてしまうのです。
反対に、年間賞与が2か月しかなくて泣いている同期もいるので職場選びは大切だと思います。
他の医療・福祉職種の平均ボーナス
作業療法士だけでなく、他の医療・福祉職のボーナスを調べてみました。
医療・福祉の世界で一番の高給取りはもちろん医者ですが、その他にも意外な職種が高給取りだったりします。
医師 | 92万1200円 |
看護師 | 81万6500円 |
薬剤師 | 87万7100円 |
放射線技師 | 94万6700円 |
臨床検査技師 | 89万6500円 |
ケアマネジャー | 62万3600円 |
ホームヘルパー | 44万300円 |
福祉施設介護員 | 51万9900円 |
放射線技師のボーナスが医師より高いのでデータの信憑性を疑いますが、意外な職種のボーナスが良くて驚きです。
看護師は80万円近くのボーナスがあり、看護学校の多さ、就職、需要を考えるとかなり魅力的だと思います。
介護職は予想通りに低いのですが、ホームヘルパーのボーナスだけが断トツに低い理由がわかりません。
ホームヘルパーは、資格手当がない?、非正規が多い?、そもそも低い?など、いろいろと関係しているのかもしれません。
今後は作業療法士のボーナスがなくなる
私の職場ではボーナスカットはありません。
ただ、職場によってはボーナスカットがあるみたいです。
そして、これからの時代は作業療法士のボーナスがなくなるかもしれません。
なぜなら、少子高齢化社会によって、作業療法士の需要が減る可能性があるからです。
多くの作業療法士の給料は公的保険から出ているので、少子高齢化によって医療・介護保険が崩壊すれば給料は危険にさらされるでしょう。
国が医療と介護にかかるお金を削減したら、病院・施設への報酬がカットされて、経営が苦しくなると予想できます。
そして、経営が苦しくなった病院・施設は人件費の削減に動き、給料・ボーナスのカットも考えるはずです。
これまでボーナスが出ているからといって、これからもボーナスが出るわけではありません。
昨年のボーナスが今年になってゼロになる可能性はあります。
関連記事:現役OTが作業療法士の将来性を解説
作業療法士のボーナスを上げる方法
作業療法士のボーナスを上げるのは難しいです。
病院・施設で働いているかぎり、作業療法士の給料はなかなか上がらないので、ボーナスも同じように上がりません。
作業療法士の給料・ボーナスが上がらない理由は作業療法士の給料について書いた記事で解説しているのでぜひご覧ください。
ただ、それでは解決にならないので、作業療法士のボーナスを上げる方法をいくつか紹介します。
作業療法士のスキルを活かして事業をする
病院・施設で働いているかぎり、どれだけ知識と技術があってもボーナスアップには限界があります。
あなたに素晴らしい知識と技術があるのならば、それを活かしてビジネスを起こしましょう。
- 作業療法士の知識と技術を活かして事業所をつくる
- セミナー講師として施設や病院で研修を行う
- 研究や本の執筆にたずさわる
- 作業療法士と関係のない新たな視点から起業する
私にはビジネススキルや先見の明が全くないので良い例えが挙げられませんが、お金になるビジネスを自分で考えて実践すればいいだけです。
自分でやって、自分で稼げば、ボーナスなんて自由です。
病院・施設の偉い人と仲良くなる
病院の経営者や院長先生と仲良くなって、上手いことおねだりをすると、ボーナスを上げてくれるかもしれません。
「そんなことでボーナスが上がるわけないでしょ!ブラック企業じゃあるまいし・・・」と思う人はいるでしょう。
しかし、私の病院では全く同じ条件でも職員によってボーナスが違うというウワサがあります。
あくまでウワサなので真意のほどはわかりません。
職員同士で賞与金額を見せ合うこともないので確認のしようもありません。
ただ、お偉いさんとゴルフに行ったり、飲みに行ったりしている人のボーナスは高いとか。
信じるか、信じないかはあなた次第です。
転職する
あなたが作業療法士のボーナスで悩んでいるのなら思い切って転職しましょう。
グダグダと悩んでいるだけでは解決しませんし、勇気を出して環境を変えるのがいいと思います。
今よりボーナスが高い職場は必ずあります。
ボーナスを上げるための転職では以下のポイントに注意してください。
- ボーナスが何カ月分なのかを確認する
- ボーナスがカットされる可能性を確認する
- 基本給と手当の割合を認する
ボーナスが何か月分なのか、ボーナスカットはあり得るのか、会社に騙されないよう転職時にはしっかりと確認しましょう。
また、ボーナスの金額は基本給をベースにして決まります。
ブラック企業はボーナスを削減するため、契約時の基本給を低く設定するので注意してください。
ボーナスをしっかりともらいたいなら、契約時に基本給と諸手当の割合を確認するべきです。
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まとめ
理学療法士・作業療法士の平均ボーナスが66万2200円という結果をみて、学生はどのように思ったのでしょうか。
あなたがボーナスを少ないと感じたのなら新たな道を考えましょう。
作業療法士としてのボーナスを上げるには限界があります。
もっとボーナスが欲しいのなら、転職をするのが一番確率が高くて、最善の手だと思います。
若ければ若いほど可能性は無限に広がっており、転職のチャンスが何度もありますし、成功する確率も高いはずです。
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