このページでは自分の本当にしたいことがわからないときの対処法を紹介します。
自分の本当にしたいことがわからなくて、モヤモヤした気持ちを抱えている人は多いでしょう。
- 本当にしたい仕事がわからない
- 本当にしたい勉強がわからない
- 人生で何がしたいのかわからない
自分のしたいことをしている人はキラキラと輝いて見えるもので、自分のしたいことがわからない人は他人と比べて自己嫌悪になりやすいです。
自分の本当にしたいことができる人生は有意義です。
仕事・勉強・人生の目的に悩んでいる人は、自分の本当にしたいことがわからないときの対処法を試してください。
【はじめに】本当にしたいことをしている人はわずか
はじめに、本当にしたいことをしている人は少数であることを理解しておきましょう。
ほとんどの人は本当にしたいことがわからず過ごしているので、目標のない自分を過度に追い詰めることはやめてください。
意識が高い人達の発言を聞いていると、やりたいことがわからない人は失格であるように言われています。
「せっかくの人生だから本当にしたいことをやるべき」とプレッシャーをかける人もいるでしょう。
しかし、ほとんどの人は人生をなんとなくで生きています。
他人に迷惑をかけなければ、なんとなくで生きてもいいのです。
一度きりの人生を一生懸命に生きるとか、社会に貢献できる仕事をするとか、自分の力を発揮できる作業に取り組むとか、社会では意識を高く持つことが求められます。
正直いうと、意識を高く持っている人が評価される世の中は生きづらいと思います。
本当にしたいことが見つかればよいですが見つからなくてもいいのです。
最も良くないことは本当にしたいことがわからない自分を責めてしまうこと。
真面目な人ほど自分の中に高いハードルを持っていて、「こうあるべきだ」という意見に流されてしまいます。
ただ、本当にしたいことを見つけている人なんてごくわずかです。
なんとなく起きて、なんとなく勉強して、なんとなく仕事して、なんとなく生きている人ばかりなので、自分を追い詰めるのはやめましょう。
以下より、自分のしたいことがわからないときの対処法を紹介していきますが、「本当にしたいことをしている人はわずか」ということを意識しながら読み進めてください。
自分の理想の人生を想像する
ワクワクするような人生を思い描くことができたら、自分の本当にしたいことが自然と浮かんでくるはずです。
本当にしたいことがわからないなら「自分にとって理想の人生とはなんだろう?」と考えてみましょう。
理想の人生を想像できると、やりたいことの方向性が見つかると思います。
ここでは理想の人生を想像するための質問を紹介するので試してみてください。
あなたに奇跡が舞い降りて、あなたの願望がすべて叶えられたとします。あなたは自分の身に奇跡が舞い降りたことに気づかずに目を覚まし、いつものように1日が始まります 。
上記の前提を頭に入れて、以下の質問に答えてください。
【質問①】
奇跡が起こったことに、あなたはどんなことで気づくでしょう?
(部屋の間取りや広さが違う、病気が治っている、見た目が違うなど)
【質問②】
奇跡が起きたとき、あなたはどんな行動をとっているでしょう?
(どこかに向かっている、家族に感謝している、新しいことに挑戦しているなど)
【質問③】
あなたの家族や仕事仲間はあなたにどんなふうに接してくれるでしょう?
(相手の言葉や言動を思い浮かべる)
【質問④】
奇跡の1日は普段の1日と比べて、どんなふうに違っていますか?
【質問⑤】
①~④の中で今のあなたに無理なくできることはどれですか?
上記の5つの質問には「嬉しそうにしている」といった漠然とした答えではなく、映像化できるくらい具体的に答えてください。
「楽しくやっている」としたら、どのような仕草や様子が楽しそうなのか答えるのです。
また、うまく思い浮かばなくても、「きっと、こんな感じかな」と自分なりに想像してください。
5つの質問によって「あなたの夢を叶えた1日(理想の人生)」を明確にすることができます。
本当にしたいことがわからないなら、想像力をフル回転させることが大切です。
頭で考えたことは無意識のうちに行動を変えて、理想の人生をリアルに引き寄せることができるのです。
そして、明確になった「あなたの夢を叶えた1日(理想の人生)」の中で、今の自分でも無理なくできることを実現しましょう。
理想の人生を想像することができれば、それが原動力となってやりたいことが見つかるはず。
「理想の人生=やりたいこと」なので、実現できそうなことからチャレンジしてください。
誰に記憶されたいかを考える
人間の価値は誰に記憶されるかで決まり、偉大な人物は人々の頭の中で生き続けるのです。
本当にしたいことがわからないなら「誰に記憶されたいか」を考えましょう。
誰に記憶されたいか、どのように記憶されたいか、それこそがあなたの夢であり、あなたのやりたいことだと思います。
- ベストセラー小説を書いた人
- スマホアプリを発明した人
- 家族を幸せにした人
- 環境保全に取り組んだ人
- 人の命を助けた人
- たくさんの観光名所に行った人
- 友達がたくさんいる人
あなたが死んだ後、残された人たちにどのように記憶されたいかを考えてください。
経営学者のドラッカーは以下のように言っています。
何によって憶えられたいのかを問い続けろ
どのように記憶されたいかを考えることが、本当にしたいことを見つけるための近道です。
ただ、いきなり考えるのは難しいと思うので、第一段階としてあなたが今まで時間をかけてきたことを見つめ直しましょう。
これまでの人生において、あなたが頑張ってきたことは、やりたいことのヒントになるはずです。
- 勉強
- 読書
- スポーツ
- 絵を描く
- 文章を書く
- しゃべる
- 走る
- 笑う
- 人間観察
あなたの人生で一番頑張ったことを何でもいいので書き出してください。
あなたが頑張れたことは「誰に記憶されたいか」のヒントであり、やりたいことの道標と言えるでしょう。
「こんなふうになりたい」と思う人物を挙げる
あなたが尊敬している人、憧れている人、真似したい人の共通点の中に、あなたのやりたいことの方向性が隠れています。
本当にしたいことがわからないなら「こんなふうになりたい」と思う人物を挙げましょう。
あなたの理想とする人物がわかると、あなたの夢は明確になるはずです。
まずは、実際に知っている人の中から「こんなふうになりたい」と思う人物を挙げてください。
(家族、友人、同僚、上司、恩師など)
さらに、歴史上の人物や有名人の中から「こんなふうになりたい」と思う人物も挙げてください。
(徳川家康、西郷隆盛、イチロー、ビルゲイツなど)
そして、浮かび上がった理想の人物の共通点を挙げていきます。
共通点はすべてに共通しなくても大丈夫なので、特徴・キーワード・要素などをさまざまな視点で考えてください。
あなたが「こんなふうになりたい」と思う人物をまとめて考えていくと、あなたのやりたいことの方向性が漠然と浮かんでくるはずです。
「こんなふうになりたい」はワクワクを加速させ、あなたの行動意欲を促すでしょう。
あなたの大切な人の夢を聞く
夢はひとりで見るものではなく、夢は誰かと共有することで価値を生むのです。
本当にしたいことがわからないなら「大切な人の夢を聞く」ことを始めましょう。
あなたの大切な人は意外な夢を持っていて、それによってあなたの心が突き動かされるかもしれません。
夢に向かっている人の話を聞くと、あなたの心は刺激されるはずです。
また、自分のしたいことが見つからない人は、大切な人の夢を協力してもいいでしょう。
やりたいことを頑張っている人の姿を見ることで、あなたは夢を持つことの素晴らしさを感じられます。
さらに、やりたいことを共有することで、大切な人の夢があなたの夢になることもあるのです。
ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし、誰かと見る夢は現実だ
大切な人の夢が自分のしたいことを見つけてくれるかもしれません。
素晴らしい夢を分かち合うことで、あなたの中に新たな夢が生まれてくるはずです。
死ぬ前にやりたいことリストを作る
「死」を意識することであなたの心の奥底の夢が浮かんでくるかもしれません。
本当にしたいことがわからないなら「死ぬ前にやりたいことリスト」を作りましょう。
やりたいことリストを作るときは、「死」をリアルに想像して、心の底からやりたいことを書き出してください。
- 余命1年と宣告されたら何をやりたいか
- 人生最後の日に後悔しないためにやるべきことは何か
死ぬ前にやりたいことは、バカバカしいこと、意味のないこと、簡単なこと、笑えること、何でもいいので思ったことを挙げていきます。
A4用紙にあなたがやってみたいと思ったことをすべて書き出してください。
- 日本一周をする
- 日本三景に行く
- 思い出の場所に行く
- フルマラソンを完走する
- 恩師に会う
- 友だちを100人つくる
- 1か月1万円生活にチャレンジする
- 1か月に映画を30本観る
- 富士山の頂上に行く
- 芸能人に会う
- マグロを釣る
- 青春18切符で日本全国を旅する
- バンジージャンプ
真面目なことからバカバカしいことまで、あなたの想像力をフル回転させましょう。
そして、死ぬ前にやりたいことリストが作れたら、できそうなことからやっていくのです。
簡単なことやバカバカしいことでもいいので、やりたいことをやっていくと、自分のしたいことがどんどん浮かんでいくはずです。
自分のしたいことをひとつずつこなしていくと、本当にしたいことが見つかるでしょう。
自分が必要とされている場所を探す
自分のしたいことを見つけるのは簡単ではなく、人によっては時間がかかるでしょう。
本当にしたいことがわからないなら「必要とされている場所」を考えましょう。
自分のしたいことは誰かに評価されることで見つかったり、成果を残すことができて見つかったりするものです。
ほとんどの人は回り道をしながら、本当にしたいことを見つけていくので、まずは自分が必要とされている場所で頑張ればいいと思います。
あなたを求めてくれるところで着実に成果を出していくと見える景色が変わるかもしれません。
「本当にしたいこと」と「あなたが力を発揮できること」は違うので、自分の本心がわからないうちは周囲が評価してくれることに取り組んでいいと思います。
周囲からの高評価は自信につながり、自信があなたの視野を広げてくれて、今まで見えていなかった本当にしたいことが見つかるのです。
自分のしたいことがなくても大丈夫
自分のしたいことが見つからないまま、勉強をして、大学に通って、仕事をして、毎日を過ごしている人は多いでしょう。
やりたいことがない人生はつまらない人生だと言われますが決してそうではありません。
自分の本当にしたいことがわからなくても、毎日を精一杯に生きているだけで素晴らしいのです。
ほとんどの社会人はやりたいことではなく、やりたくないことをしています。
給料を貰うためにやりたくない仕事でもやらないといけないのです。
「やりたいことはないけど、生きるために働いている」というのは立派な社会人だと思います。
「やりたい仕事ではないけど、家族のためにお金を稼いでいる」というのは立派な人間だと思います。
本当に自分がやりたいことなんて、ほとんどの人はわからないと思います。
人生を真面目に生きているだけで、あなたは素晴らしいのです。
まとめ
したいことをやっている人を意識高い系、したいことがない人を意識低い系と呼んだりします。
私は「意識高い」「意識低い」という区別が大嫌いです。
なぜかというと、他人と自分を比較して、人生の質を判断しているからです。
したいことがなくても、社会に迷惑をかけておらず、真面目に仕事をしている人は素晴らしいです。
したいことをやっていても、他人に迷惑をかけているようでは問題があります。
本当にしたいことがなくても、自分が幸せならOKなのです。
「やりたいことをやっている人が善、やりたいことがない人が悪」という考えは間違っています。
ただ、自分のしたいことがあるほうが人生は楽しいと個人的に思います、
やりたいことがあると、人生の幅が自然と広がりますし、さまざまな経験ができると思うのです。
だから、自分のしたいことを見つける努力はしてもいいと思います。
「やりたいことがない」と劣等感を感じる必要はなく、ゆっくりとやりたいことを探せばいいのです。
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