このページではチーズはどこへ消えた?のレビューを紹介します。
チーズはどこへ消えた?は累計400万部のベストセラー本であり、全世界2800万人に読み継がれている名著です。
本書は96ページと短いのですが内容はとても深くて、人生の変化にどう立ち向かうべきかを教えてくれます。
チーズはどこへ消えた?は「1時間で読めて10年間役に立つ本」なのでぜひご覧ください。
本書は変化の多い現代だからこそ読むべき1冊です。
【登場人物】チーズはどこへ消えた?
チーズはどこへ消えた?は、ある迷路で起こった出来事をめぐる物語を中心に書かれています。
登場人物はチーズを探し求める2匹のネズミと2人の小人です。
- 2匹のネズミ:「スニッフ」と「スカリー」
- 2人の小人:「ヘム」と「ホー」
2匹のネズミと2人の小人がチーズを探す過程で、どのように考え、どのように行動し、どのような結果が待っているかを本書は描いています。
チーズはどこへ消えた?は単純な話なのですが、登場人物が現実世界の色々な部分を象徴しており、人生の変化について「1つの教訓」を示してくれます。
【あらすじ】チーズはどこへ消えた?
ある国に2匹のネズミ(スニッフとスカリー)と2人の小人(ヘムとホー)が住んでいた。
ネズミと小人の日課は迷路に入ってチーズを探すこと。
スニッフとスカリーは単純な頭脳しか持っておらず、何もなければ別の道を探し、道に迷っては引き返し、試行錯誤しながらチーズを探していた。
ヘムとホーは複雑な頭脳を持っており、過去の経験や教訓から物事を考えて、高度な方法に頼ってチーズを探していた。
ある日、ネズミと小人はチーズ・ステーションCで大量のチーズを発見する。
スニッフとスカリーは早起きして迷路に入り、チーズ・ステーションCについたら周りを気づかいながらチーズを食べる。
ヘムとホーはチーズ・ステーションCの近くに引っ越して、毎日チーズをお腹いっぱい食べてはゆっくりと家路についていた。
あるとき、チーズ・ステーションCのチーズがなくなっていた。
スニッフとスカリーは次のチーズを探すため迷路にすぐ入ったが、ヘムとホーは過去のチーズが忘れられずショックを受けて立ちつくすだけ。
ヘムとホーがその場で混乱している間に、スニッフとスカリーは試行錯誤しながら迷路を進み、新しいチーズがあるチーズ・ステーションNを見つける。
一方でヘムとホーはチーズ・ステーションCに行き、チーズがないのを確認しては家に帰ることを繰り返していた。
状況が好転しないことを悟ったホーは、迷路に入って新しいチーズを探すことを決意する。
ヘムはホーの行動を否定してチーズが戻ってくるのを待つことを選んだ。
迷路に入ったホーは恐怖・不安を感じながら進んでいたが、あるときから新しいチーズを探すことが楽しくなってきた。
そして、試行錯誤しながら迷路を進んだホーはチーズ・ステーションNを発見する。
そこにはスニッフとスカリーがいて、ホーに気づいた2匹のネズミは手を振った。
チーズはどこへ消えた?のメッセージ
チーズはどこへ消えた?から得られる教訓を紹介します。
人によって解釈はさまざまでしょうが、私が感じたメッセージは以下のとおりです。
人生において変化は避けられない
人間は安心を求めるものですが、生きていくうえで変化は避けられません。
- 会社から移動を言い渡される
- 人件費削減のためクビにされる
- 人との出会い別れ
- 技術や能力の衰退
- AIの代替
- 賃金の減少
社会は変わり続けるものであり、私たちは変化の中を生きているのです。
急な変化に対して、恐怖、不安、戸惑い、混乱、怒りを感じる人は多いでしょう。
ただ、生きているうえで急な変化は仕方ないことであり、いずれは受け止める必要があるのです。
ネガティブな感情に流されて、変化から目を背けてはいけません。
変化を予想することに努める
変化が起きたとき驚かないように、日頃から変化を予想することが大切です。
変化に対して無防備だと、いざ変化が起きたときに遅れをとってしまいます。
いつでも動けるように、いつでも対応できるように、変化を予想して適応できる準備をしておきましょう。
- 経済情勢に目を向ける
- 産業の衰退を予想する
- 経営状況を把握しておく
- 新しい知識や技術を身につける
- 投資資金を用意しておく
変化を待つのではなく変化を求めることで、いつ変化が起きるのかを感じ取れるようになります。
変化にはすばやく対応する
時間は戻ってこないので、変化の対応が遅れるほど後悔は大きくなります。
- 経営方針を変えていたら
- 人員管理を行っていたら
- 転職に取り組んでいたら
- 新しいキャリアに挑戦していたら
すばやく過去に見切りをつけていたら、その分だけ新しい変化を手にすることができるのです。
絶え間なく変化していく現代において、過去にしがみつくのは危険だと思います。
時代遅れという言葉があるように、変化を拒否することは破滅への道につながるのです。
変化にすばやく対応するという勇気が、あなたの将来を有意義なものにするはず。
変化を楽しめると道が開ける
どのように変わるのかわからない状況が恐ろしくて、その場に留まってしまう人は多いでしょう。
ただ、人間が成長していくためには変化を受け入れる必要があり、変化に恐怖心を抱くのではなく、変化を楽しむ気持ちが大切です。
変化とは新しい景色であり、あなたの心を満たしてくれるもの。
変化によって「より良い環境」「より良い人脈」「より良い待遇」が手に入る可能性はあるのです。
変化は悪いものではなく、楽しいものだと感じられると、あなたはさらなる高みに近づけるはず。
より良い結果は必ずあるから変化を恐れるな
恐怖を乗り越えて、試行錯誤しながら進めば、いつかより良い結果が手に入るはずです。
以下の考え方を肝に銘じると人生は良い方向に進みます。
- 物事を簡潔にとらえ、柔軟な態度ですばやく動くこと。
- 問題を複雑にして悩みすぎないこと。
- マイナス思考にとらわれて冷静さを欠いてはいけないこと。
- 小さな変化に気づいて、大きな変化に備えること。
- 変化に早く適応すること。
良い結果を考えることができると、あなたの行動は自然と変わっていきます
変化に対する最大の障害は自分自身の中にあり、自分が変わらなければ現状は何も変わりません。
居心地の良さを抜け出して、変化に向かっていけたなら、いつの日か報われます。
まとめ
チーズはどこへ消えた?はシンプルな物語ですが、変化に対してどう対応するべきかを説く、深い内容がこめられているのです。
私たちはすぐに行動することもできるし、いち早く変化に気づくこともできるし、変化の波にうまく乗ることもできます。
「チーズ」とは私たちが人生で求めるものであり、仕事、家族、財産、健康、安定などの象徴。
「迷路」とはチーズを追い求める場所であり、会社、地域社会、家庭、精神などの象徴。
私たちは迷路の中で自分の道を選んで進み、時代の変化の中でチーズを手に入れていく必要があるのです。
さあ、今すぐ新しいチーズを探しにいきましょう。
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