このページでは年齢別の貯金の目安を紹介します。
「今の貯金額で大丈夫なのかな?」
「お金をもっと貯めないといけないのかな?」
貯金の悩みを抱えている人は多いと思います。
実際、私の周りには「お金をどのくらい貯めればいいのかわからない」と悩んでいる人がいるのです。
他人と比べて、自分の貯金は多いのか、それとも少ないのか、心配になる気持ちはわかります。
20代、30代、40代、50代、60代の貯金事情を紹介しているので悩んでいる人はぜひご覧ください。
※金額は「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](平成30年)」より引用。
※中央値を使用。
※貯金の目安の最低ラインは金融資産を保有していない世帯を含む統計を使用。
※貯金の目安の最高ラインは金融資産保有世帯のみの統計を使用。
【20代】貯金の目安
統計的にみると、20代の貯金の目安は111万円~250万円と示すことができます。
【20代の貯金の目安】
111万円~250万円
個人的に「20代で111万円」は最低ラインだと思っているので、20代のうちに250万円はつくりたいところです。
正直いうと、20代で貯金111万円は少ない印象があります。
22歳で111万円は十分だけど29歳で111万円は少ないです。
20代から貯金の習慣をつける
20代の貯金の目安(250万円)を達成するためには、コツコツと貯金する習慣が必要です。
20代で貯金の習慣が身につくと、30~60代における資産管理が楽になります。
20代の若者は「毎月3万円の貯金」から始めましょう。
毎月3万円ずつ貯金をすると、1年間で36万円のお金が貯まるので、20代で250万円を貯めるのが現実的になります。
毎月3万円ずつ貯金したら、20歳から30歳までの10年間で360万円、22歳から30歳までの8年間で288万円を貯めることができます。
給料の全額を使うのではなく、「給料から3万円は貯金する」という習慣を身につけましょう。
20代から貯金に縛られるのは良くない
20代は可能性のある時期なので、貯金に縛られるのは良くないです。
貯金の目安も大事ですが、自己投資のお金を惜しんではいけません。
- 勉強
- セミナー
- 旅行
- 読書
- 人脈づくり
20代の過ごし方で30代以降の人生が決まるので、いろいろな経験にお金を使うことも大切だと思います。
毎月3万円の貯金ができれば、残ったお金は自由に使ってもいいでしょう。
20代から給料全額を貯金する必要はありません。
20代は社会人として仕事を始めて徐々に仕事に慣れていき、自分の成長に向かって努力をする時期です。
いろいろなことに挑戦して、人間として成長することが、20代で一番大切なことかもしれません。
関連記事:20代男性の家計簿をリアル公開
【30代】貯金の目安
統計的にみると、30代の貯金の目安は382万円~500万円と示すことができます。
【30代の貯金の目安】
382万円~500万円
「20代より貯金が200~300万円ほど多い」というのが30代の貯金の目安となるでしょう。
できれば、30代のうちに貯金500万円を達成したいところです。
結婚・出産・マイホームなど、30代は出費が増える時期ですが、40代以降のために安定的な資産をつくっておくべきでしょう。
30代の10年間で最低240万円を貯める
30代はお金のかかる時期なので、貯金のペースが落ちるのは仕方がありません。
30代の方々は10年間で240万円を貯金することを目指しましょう。
年間24万円の貯金なので不可能ではないと思います。
- 毎月2万円ずつ貯金する
- ボーナス全額を貯金する
簡単なルール決めで年間24万円の貯金は達成できるはずです。
誘惑に負けてしまう方は財形貯蓄を利用して、自動的に給料から天引きするのもひとつの手だと思います。
30代の貯金は楽ではない
30代は仕事にも慣れて責任ある仕事を任されたり、後輩の指導をしたりと仕事をバリバリする時期です。
それと同時に、子供が生まれたり、子供が進級したり、マイホームを買ったり、ライフスタイルが大きく変化する時期でもあります。
さらに、30代になると疲れやすくなったり、ストレスが溜まったりと、悩み・身体の変化が増えてきます。
「30代で貯金500万円」は簡単な金額ではないので、無理はしないようにしてください。
貯金の目安にこだわりすぎると疲れてしまうので、たまには気分転換するのがいいと思います。
貯金の目安が苦しいのなら「自分は自分、他人は他人」と割り切って考えても大丈夫です。
【40代】貯金の目安
統計的にみると、40代の貯金の目安は550万円~800万円と示すことができます。
【40代の貯金の目安】
550万円~800万円
「30代より貯金が300万円ほど多い」というのが40代の貯金の目安となるでしょう。
40代のうちに貯金800万円を達成できる人は少ないと思います。
子供の大学費用によってお金が消えていく40代ですが、自分の老後のためにも工夫してお金を貯めていくべきです。
40代から貯金と投資のバランスを考えてもいい
40代のうちにしておくべきことは貯金と投資です。
- 最低でも年間24~36万円の貯金
- 生活に支障のない範囲で投資
私は貯金と同じくらいに投資が大切だと思っています。
20代から投資を始めることができれば最高ですが、遅くても40代までには投資を始めたいです。
なぜかというと、投資をする期間が長ければ長いほど複利の力でお金は増えるので、40代が投資を始める最低ラインなのです。
「給料は上がらないけど支出は増える」という状況において、貯金だけで老後資金を用意するのは簡単ではありません。
余裕のある老後を過ごすためには、投資でお金を増やす必要があるのです。
ほとんどの40代は厳しい生活をしている
「40代のうちに貯金800万円を達成したい」と書きましたが、ほとんどの40代は貯金の目安に届いていないと思います。
私の周りの40代は子育て・住宅ローンに追われて、貯金をする余裕がありません。
40代シングルマザーの方が800万円の貯金をするのは難しいでしょうし、同じ40代といっても環境はそれぞれです。
子供の大学入学から卒業、就職、結婚、出産など、40代はお金のかかる時期だと思います。
40代はお金の自由がない時期なので「目安はあくまで目安」と考えましょう。
【50代】貯金の目安
統計的にみると、50代の貯金の目安は900万円~1186万円と示すことができます。
【50代の貯金の目安】
900万円~1186万円
「40代より貯金が400万円ほど多い」というのが50代の目安となるでしょう。
できれば、50代のうちに貯金1200万円を達成したいところです
子育てが一段落して家計が楽になったとしても、老後生活のために資産管理を徹底するべきです。
50代は資産形成を考える時期
子供への出費がなくなって、お金に余裕が出てきたなら、あなたの資産を見直しましょう。
- 老後にどのくらいのお金が必要なのか
- どのくらいの貯金をすればいいのか
- どのくらいの投資をすればいいのか
50代のうちに資産を見直して、老後に向けた資産形成を考えることが必要です。
個人的には50代で貯金1200万円も必要ないと思っています。
なぜなら、50代で貯金1200万円よりも「50代で貯金400万円、投資800万円」のほうが効率的にお金を増やしていけるからです。
50代からは貯金の割合と投資の割合をしっかりと考えて、老後資金を本格的に用意していくべきでしょう。
50代はひとつの区切りとして考える
「人生100年時代」といわれているので、50代は人生の折り返し地点ということです。
子育ては終わり、子供は自立して、50代はひとつの区切りとなります。
老後に向けて考えると同時に、これまで頑張った50代の自分を褒めてあげましょう。
- 旅行
- 趣味
- 食べ歩き
- ごほうび
貯金という言葉を忘れて楽しむ時間をつくることで、60代に向かって再び頑張っていけるはずです。
「もう半分の人生を頑張るぞ!」という思いを込めて、自分のためにお金を使うことも大切です。
【60代】貯金の目安
統計的にみると、60代の貯金の目安は1000万円~1500万円と示すことができます。
【60代の貯金の目安】
1000万円~1500万円
「50代より貯金が100~300万円ほど多い」というのが60代の目安となるでしょう。
60代は仕事に区切りをつけて、老後の生活に目を向け始める時期です。
長い労働生活を終えて、定年退職を迎える人も多いと思います。
ただ、60代で1500万円をつくるのは簡単ではなく、ほとんどの人は老後に1500万円を用意することができないでしょう。
そのため、60代は働けるだけ働いて、老後期間を短くすることが大切です。
- 60代以上も働いて老後資金をつくる
- 働けるだけ働いて老後期間を短くする
人生100年時代において、60代は老後とは言えません。
また、お金はないけど60代以降は隠居したいというのはわがままです(年金に対する不満も同じようなもの・・)
20代、30代、40代、50代のキャリアがあって60代の資産があるのです。
20~30代の過ごし方で60代の貯金額が決まるといっても過言ではありません。
「お年寄りはお金持ちでうらやましい!」とボヤいているだけの20代はお金持ちになれないと思います。
貯金の目安を深く悩みすぎるのは危険
貯金の目安はあくまで目安なので深く悩みすぎるのは危険です。
世帯年収、家計支出、家賃、住宅ローン、家族構成など、貯金をする環境は人それぞれなので、ひとつの数字に固執するのは良くないでしょう。
極論を言うと、貯金の目安はシンプルでいいと思っています。
なぜなら、細かく考えすぎることによって、貯金の目安に縛られる人、貯金に疲れ果てる人が出てくるからです。
家計収支を考慮して貯金を考えることは有益かもしれませんが、細かく計算して金額を出してしまうことで、ルールを厳守しなければいけないと思ってしまいます。
「私の環境では○○円の貯金がないといけない」という思考が支配されてしまうと危険です。
そして、貯金の目安に届いていないと、自分が惨めになり、自己嫌悪に陥り、生活の質が落ち、人生の満足度が減少してしまうでしょう。
あなたはあなたであり、目安はあくまで目安です。
まとめ
貯金がほとんどない人はヤバいと思いますが、貯金の目安に届いていなかったと過度に落ち込むのはいけません
貯金の目安に足りなかったとしても死ぬわけではないので。
ただ、貯金が大切なことに変わりはありません。
お金があると人生の選択肢を広げられるので有意義です。
お金は精神安定剤として、あなたの人生を豊かにしてくれます。
貯金の目安と上手く付き合いながら、お金を貯めつつ、人生を楽しみつつ、生きていくのが最高です。
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