このページでは職場で話さない部下と良好な関係を築く方法を紹介します。
仕事の合間の雑談で会話に入ってこようとしない部下。
昼食時間にはスマホを見て、誰とも話さない部下。
こちらから話を振っても当たり障りのない言葉が返ってくるので、ほとんど話さない部下には気を遣ってしまいます。
実は職場で話さない部下には理由があったのです。
職場で話さない部下の心理
私は無口なほうなので、職場で話さない部下の心理が少しわかります。
話さない部下の心理をいくつか紹介しますが、本質はそれぞれなので参考程度にご覧ください。
話すことにエネルギーを使う
何時間も平気でおしゃべりできる人もいれば、数分の会話で疲労を感じる人もいます。
人の話を聞いたり、会話を続けようとしたりすると疲れるものです。
話さない部下は会話にエネルギーを使いたくないから無口を選んでいるのかもしれません。
上司との会話では適当な返事ができないので気を遣ってしまいます。
会話の話題を考えたり、相手の興味を探したりすると休むことができません。
会話でエネルギーを使うより、会話をしないほうが楽なのです。
話すことが苦手
「何を話せばいいのかわからない」「上司との会話は緊張する」と感じている部下はいるはずです。
話さない部下は話すことが苦手だから無口を選んでいるのかもしれません。
話題が思いつかなかったり、緊張してしまったり、上手くしゃべれなかったり、会話に苦手意識を抱えている人は多いです。
苦手意識を持っているからこそ、会話を避けてしまう人もいると思います。
会話の必要性を感じていない
コミュニケーションや軽い雑談は仕事のうちだと思っている人もいますが、仕事とプライベートを割り切っている人もいます。
話さない部下は会話の必要性を感じていないから無口を選んでいるのかもしれません。
仕事以外の会話には入ってこず、プライベートな話を控えている人はいます。
上司とプライベートな話をする必要はないし、相手のプライベートには興味がないという心理です。
沈黙が苦にならない
沈黙が気まずいと感じる人もいれば、沈黙が苦にならない人もいます。
話さない部下は沈黙が苦にならないから無口を選んでいるのかもしれません。
私は沈黙が平気なので、上司と二人きりになっても話さないことがあります。
上司が話を振ってこなかった場合は沈黙のまま時間が過ぎます。
沈黙は苦にならないし、話すこともないから話さないという心理です。
会話の相手が嫌い
嫌いな相手との会話を望む人はいません。
話さない部下は相手が嫌いだから無口を選んでいるのかもしれません。
誰でもそうですが、嫌いな人を無意識のうちに避けたり、気のない返事をしたり、態度に表れてしまいがちです。
部下といえ嫌いな相手とは関わりたくないです。
一人の時間が好き
外交的な人もいれば、内向的な人もいます。
話さない部下は一人の時間が好きだから無口を選んでいるのかもしれません。
群れることを嫌って、誰とも話さないのは一人になりたいからです。
気分をリフレッシュしたり、考えことをしたり、一人になる時間を大切にしている人はいます。
職場で話さない部下と良好な関係を築く方法
職場で話さない部下と良好な関係を築く方法は3つあります。
- 批判しない
- 良い部分を評価する
- 相手の立場になる
相手を変えようとするのではなく、自分を変えることで関係を築きましょう。
批判しない
部下が話さないからといって、無口を批判してはいけません。
批判されることで部下は自尊心を傷つけられますし、それ以降は上司に反抗したり、上司を避けるようになるでしょう。
無口を悪いと思っていない部下に対して、話さないことを批判しても何も改善しません。
人間は批判されると自分を正当化しようと頑固になるものです。
無口な部下を非難すると、さらに無口になると思います。
良い部分を評価する
人間は他人に認められることを強く望みます。
職場で話さない部下と良好な関係を築きたいなら、相手の良い部分を誉めてあげましょう。
話すことが苦手な部下は自己評価が低くなっているかもしれません。
話せないことを引け目に感じている部下の良い部分を誉めることで、あなたに対する信頼度が上がることは間違いなしです。
誉めるときはお世辞を言うのではなく、相手の自己評価と同じ評価を与えること。
あからさまなお世辞は相手を不快にするだけなので、率直で誠実な高評価を伝えてください。
相手の立場になる
話せない部下に対して、話すことを強要してはいけません。
苦手なことや必要ないことを無理にさせられて喜ぶ人はいないでしょう。
話さない部下と良好な関係を築きたいなら、相手の立場を理解して、相手の立場から物事を見ることが大切です。
- 無口な部下は何を考えているのか
- 話さない部下は何を望んでいるのか
- 無口な部下は会話を強要されたらどう思うか
部下の心の中の欲求を正しく理解することができれば、職場での距離はかなり近くなるはずです。
部下が疲れて話したくないときはそっとしておく。
部下が緊張しているときは空気を和らげてあげる。
部下が困っているときはこちらから助けてあげる。
相手の立場で物事を考えて、相手が求めているものを与えてあげることが、良好な人間関係を築く最善の方法です。
部下との強引な会話はナンセンス
職場で話さない部下のために、強引に会話を振ってくる上司がいますが、逆効果なので絶対にやめてください。
部下が無口なのは理由があるので、自己満足の会話は信頼を下げるだけです。
なかには、パワハラに値する上司がいます。
- 下ネタを話す
- 無茶ぶりをする
- モノマネを強要する
- ウソで話を広げる
その場を盛り上げようと、無口な部下をいじってくる上司はパワハラだと思います。
内向的な人は繊細な心をもっている人が多く、ちょっとした一言で大きく傷つくのです。
「職場で無口な職員が急に来なくなった」という話はよくあります。
職場で話さないというのは部下からの無言のメッセージでもあるので、無口である意味をしっかりと考えて接してください。
職場では話さなくてもいい
私は職場で話さなくてもいいと思っています。
仕事内の「報告・連絡・相談」ができていれば、それ以外の雑談は必要ないと思います。
仕事に支障が出なければ、プライベートな話をする必要はありません。
和気あいあいの組織を目指したい気持ちはわかりますが、人それぞれの個性があるので外向性を強要するのは間違いです。
無口な人に外向性を強要するのではなく、内向的な人の良い部分を評価してください。
- 黙々と仕事に取り組む
- 作業のミスが少ない
- 期間をしっかりと守る
- 遅刻や欠勤が少ない
内向的な人は仕事に黙々と取り組んで、丁寧な作業をするイメージがあります。
他人と群れたり、雑談に盛り上がったりしないことで、ミスが少なくて仕事が早い人もいるでしょう。
「おしゃべり=仕事ができる」「無口=仕事ができない」ではないのです。
「会話をする」というのが上司の自己中心的な考えにならないように気をつけてください。
まとめ
職場で話さない部下に気を遣っている上司は多いでしょう。
パワハラで問題にならないよう、部下の気持ちを考えて適切な対応を取るべきです。
- 批判しない
- 良い部分を評価する
- 相手の立場になる
無口な部下の心理はさまざまですが、上記のポイントに気をつければ関係が悪化することはありません。
たくさんの部下を世話する上司は大変ですが、一人ひとりと最適な距離感で付き合っていくしかないのです。
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