【要約】人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

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人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっているの要約レビュー絶対に読むべき本棚

このページでは人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているのレビューを紹介します。

本書の内容として、以下のポイントを解説しています。

  • 人生の成功は実力だけでは決まらない
  • 成功のためには実力よりも勘違いさせることが大切である
  • 錯覚を利用して人生の成功を導く方法

相手を勘違いさせることができれば、実力がなくても成功することができるのです。

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新時代の成功の法則を導く本

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているというタイトル通り、本書では成功のために運も実力も最重要ではないと言っています。

成功のためには錯覚資産が必要とのことです。

錯覚資産とは人々が自分に対して抱いている思考の錯覚を指します。

本書では錯覚のひとつとして、イケメンの政治家とブサイクな政治家の選挙が例に挙げられています。

1974年にカナダで選挙があった。イケメンの政治家は、そうでない政治家の2.5倍もの票を獲得していた。投票者の73%は「私が彼に投票したのは、彼がイケメンだからではない」と思っていたのだ。「イケメンだから投票しちゃった部分もあるかな」と思っていたのは14%に過ぎない。

イケメンの政治家はブサイクな政治家より多くの票を集める傾向にあり、投票者の大半は「イケメンだから投票した」という自覚なしにイケメンに投票しているのです。

それだけでなく「信頼できるから」「政策が良いから」といった容姿とは関係のない理由で投票したと主張します。

つまり、イケメンであるだけで政治家の能力や政策の評価が上がっているのです。

この場合は「イケメン=錯覚資産」と言うことができます。

「容姿が優れている」という特徴が、「その人間が全体的に優れている」というイメージに変換されているのです。

本書では「人々が無意識に勘違いする錯覚資産」に注目して人生の成功を解説しています。

あなたが思っているよりも勘違いさせる力は強大です。

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勘違いさせる力「ハロー効果」とは

本書で紹介されている錯覚資産のひとつに「ハロー効果」というものがあります。

【ハロー効果】
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象。


ハロー効果は何か1つが優れていると、他の何もかもが優れて見える錯覚です。

  • イケメン社員は能力が高い
  • 美人が使っている化粧品は良い
  • 成功者の言葉は必ず正しい
  • 仕事ができない人は何をやってもダメ

そして、ハロー効果の恐ろしいところは「ハロー効果に逆らう」のが難しいことです。

ハロー効果の対処法を知っていても、人間は直感的に正しいことしか見えないので、客観的事実より自分の直感を優先する傾向にあります。

また、人間は直感を優先したほうが気持ちいいと感じるので、自分の直感・欲望に忠実に生きようとするのです。

さらに、ハロー効果に逆らうことで、周りの人たちから感覚を否定されたり、反感を買ったり、嫌われたりするので、多くの人はハロー効果の影響をすんなりと受け入れます。

ハロー効果は強い影響を与えるがゆえに抵抗することが難しくて、上手く使うことができれば人生の成功確率を高めることができるのです。

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勘違いさせる力を身につけるべき理由

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているを読むことで、仕事・生き方・人付き合いに対する考え方が変わります。

普通の生活で満足できない人、成功を強く望む人は勘違いさせる力を勉強するべきです。

なぜなら、「実力中心」で生きる人間より「錯覚資産-運-実力」で生きる人間のほうが現実では強いからです。

錯覚資産に騙されないため

錯覚資産を使えば、自分が有能な人間であるかのように見せかけて、モノを買わせたり、お金を集めたり、仕事に勧誘したりすることができます。

また、錯覚資産を見抜く力がないと、無能な人間を雇ったり、有能な人間を飼い殺しにしたり、無駄な事業に投資したりする危険があります。

錯覚資産に騙されないためには錯覚資産を理解しておく必要があるのです。

錯覚資産を敵に回すか味方につけるかで人生は大きく変わります。

勘違いの沼に入り込んでしまうと、ズルズルと誤った判断を繰り返して、人生がどんどん悪くなっていくでしょう。

錯覚資産に騙されそうになったとき、少しでも軌道修正するために、錯覚資産の性質を理解しておくことが大切です。

錯覚資産を利用して成功を手に入れるため

人生の成功を手に入れるには実力よりも錯覚資産が重要なのです。

会社で言うところの、良い上司、良い同僚、良い部下、良いポジションを手に入れられるかは錯覚資産にかかっています。

「実力がある」から良い環境を手に入れられるのではなく、「実力があると勘違いさせる」から良い環境を手に入れられるのです。

錯覚資産によって良い環境が手に入り、良い環境によって実力が育ち、実力があるから成功を生み、その成果を利用して錯覚資産を増やす。

錯覚資産と実力をループさせることで成功が近づくのです。

上司、同僚、部下に対して「その人間が全体的に優れている」というイメージ(錯覚資産)を利用する方法は本書に詳しく書かれています。

錯覚資産の呪いを防ぐため

錯覚資産の怖いところは「1つの要素だけで全体的に無能である」という烙印を押されることです。

会社Aで成果が出せない新入社員Bがいるとします。

他の社員たちは「新入社員Bは全体的に無能だ」と勘違いするようになります。

新入社員Bに長所があったとしても、他の社員はなんでも悪いほうに勘違いして、「ダメな奴は何をやらせてもダメ」と思うようになるのです。

これは錯覚資産の呪いです。

錯覚資産の呪いを受け続けると、自身でも「自分は何をやってもダメだ」と思うようになります。

新入社員Bは会社Cに転職をすれば成果を出せるかもしれないのに、錯覚資産の呪いのせいでネガティブ思考に陥って行動できなくなるでしょう。

本書では錯覚資産の呪いと上手く付き合う方法が解説されています。

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勘違いさせる力を手に入れる方法

錯覚資産を手に入れるためには、効果が得られそうなことに、何度も何度も挑戦するしかありません。

自分に才能があるかないか?を悩む時間があったら、その時間を単純に試行回数を増やすのに投資したほうが、はるかに成功確率が高くなる。悩んでいる暇があったら、1回でも多くサイコロを振ろう。

本書では、勘違いさせる力が強い錯覚資産として「数字をともなう成功」が紹介されています。

  • 1億円の売り上げを達成
  • 月間300万ブロガー
  • YouTube登録者数100万人
  • フォロワー数10万人

数字は瞬間的に勘違いさせる力を持っていて、なおかつ初めて会った人にさえ威力を発揮するので高い価値があります。

そのため、錯覚資産が欲しいなら、魅力的な数字がとれる仕事に挑戦していくべきです。

勘違いさせる力を手に入れるために、錯覚資産が得られそうな作業をどんどんこなしましょう。

「上手くできるだろうか?」と悩むより、挑戦回数を増やすほうが成功の確率は上がります。

錯覚資産を得るためのサイコロを振り続けていれば、いつの日か強大な勘違いさせる力が手に入るはず。

そして、サイコロを振らないかぎり、錯覚資産は手に入りません。

本書には著者が実践した「錯覚資産を手に入れるための施策」が紹介されています。

人生の成功確率を高める方法

人生の成功には勘違いさせる力が重要ですが、それだけでは不十分だと本書に書かれています。

詳しくは本書を読んでほしいのですが、簡単にいうと「勘違いさせる力を持っていても知られていないと効果は薄い」ということ。

素晴らしい錯覚資産を持っていても、狭い範囲でしか知られていないと効果は発揮されません。

あなたの両親を勘違いさせたところで人生を変えるチャンスには巡り合えないでしょう。

人生の成功には、錯覚資産を獲得して、有効活用して、増やしていくことが大切です。

具体的にいうと、以下のポイントを意識することで人生の成功を引き寄せることができます。

  • 錯覚資産の強さ
  • 思い浮かびやすさ
  • 思い浮かぶ人の数

例えば、ある魅力的な3分動画がハロー効果を生んだとします。

3分動画がどれだけ魅力的かによって錯覚資産の強さが決まり、強ければ強いほどプラスの影響を与えます。

そして、3分動画が注目を集めて、メディアで取り上げられるとします。

テレビ・雑誌・SNSで取り上げられるほど思い浮かびやすさは強くなるのです。

さらに、SNSでのいいねやリツイートをされて3分動画がバズると思い浮かぶ人の数は爆発的に増加するでしょう。

成功したいなら実績を作るだけではダメで、どれだけ多くの人間に知ってもらうかも重要なのです。

本書の「錯覚資産を雪だるま式に増やしていく方法」の章では、人生の成功確率を高める方法を具体的に解説しているのでぜひご覧ください。

まとめ

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているは新感覚の成功マニュアルです。

人生・仕事・人付き合いで役に立つだけはでなく、心理学の読み物としても面白いです。

  • ハロー効果
  • 少数の法則
  • 後知恵バイアス
  • デフォルト値バイアス

上記のような心理学の認知バイアスについて、わかりやすい言葉を使って説明されています。

専門書では理解しにくい要素を、初心者でも理解できるように説明している著者は素晴らしいです。

さまざまな情報が瞬時に拡散される時代において、実力だけで戦うのは厳しいでしょう。

情報社会では「錯覚資産-運-実力」の3要素を、理解して上手く活用することが成功への近道なのです。

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