このページでは日焼け後のニキビの原因と対策を紹介します。
日焼けをしたらニキビが大量に発生することはあります。
日焼けは肌に良くないので、ニキビができても不自然ではありません。
日焼け後の大量のニキビで困らないために、原因と対策をしっかりと理解しておくべきです。
中学生~高校生で屋外スポーツをしている人はニキビの悪化に要注意です。
日焼けで大量のニキビができる原因
日焼けをすると肌が黒くなって、ニキビが目立たなくなると思っていませんか。
日焼けによって小さなニキビが悪化して、結果的に大量のニキビが発生する可能性があるのです。
ニキビができる原因を簡単に説明します。
【過剰な皮脂分泌】
思春期になると皮脂分泌が増えて、それと同時に皮脂を好むニキビ菌も増殖する。
【毛穴が角化して詰まる】
毛穴周りが固くなる(角化する)と、皮脂が上手く排出されずに角栓となって溜まり、ニキビの前段階である吹き出物がつくられる。
【ニキビ菌の増殖】
皮脂が排出できず溜まることによって、毛穴のなかでニキビ菌がさらに増殖し、炎症を起こしたり、化膿させたりして、赤ニキビや白ニキビが引き起こされる。
そして、日焼けをすることで、小さくて目立たなかったニキビが悪化するのです。
日焼けで悪化した小さなニキビが、日焼け後に大量のニキビとなって出現します。
日焼けでニキビが悪化する流れは以下のとおり。
日焼けで皮膚が炎症を起こすと早く治そうとターンオーバーを活性化させる
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炎症反応でターンオーバーが活性化された結果、不十分な角層が形成される
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不十分な角層は水分量に乏しく、柔軟性がないので刺激や乾燥に弱い
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不十分な角層は乾燥しやすいため皮脂分泌が亢進する
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不十分な角層は柔軟性がないので皮脂が毛穴に溜まりやすい
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日焼けによる炎症反応で「皮脂分泌の増加」と「皮脂の貯留」が起きてニキビが増える
肌は炎症が起きたとき、早く対処しようと50%程度の完成度で肌を作り直します。
なぜかというと、100%の完成度は時間がかかり、その間に炎症を広げてしまうから。
すり傷でもそうですが、皮膚が傷ついてから治るとき、すぐに元通りの皮膚にはなりません(かさぶたができたり、傷口の皮膚は弱かったりする)
それと同じで日焼け後の皮膚も弱くなっているのです。
炎症が起きて肌の状態が悪化しているので、ニキビが悪化するのも当然のことだと思います。
日焼けは肌荒れを引き起こして肌を老化させる
日焼け後の赤みは肌が炎症しているサインであり、放射線皮膚炎の軽症とも言えます。
日焼けによって皮膚はダメージを受けるので、肌の状態が悪化したり、肌荒れが引き起こされたりするのは当然のことです。
また、長期に紫外線に当たり続けることで、放射線を浴びたのと同じように表皮細胞や真皮の細胞に異常を起こします。
表皮ではシミ、そばかす、ほくろ、皮膚がんなどの異常な変化が生じ、真皮では弾力線維を過剰につくり出すため、深いしわが認められる老化が生じるのです。
さらに、日焼けをすると肌が赤くなって、その後は肌が黒くなると思います。
これを肌荒れというかは微妙ですが、肌が黒くなるのは一種の防御反応です。
皮膚にあるメラニン色素は生体由来の日焼け止めとして、紫外線を吸収・散乱して周囲の皮膚組織を防御します。
紫外線を浴びると肌を防御するため、メラニン色素の産生が活発になるので、皮膚が黒くなる色素沈着が起こります。
皮膚が黒くなることを嫌がる人がいますが、それはあなたの肌があなたを守るために働いている証拠なのです。
日焼けによる大量のニキビを防ぐ方法
日焼けによる大量のニキビを防ぐ方法は「とにかく紫外線を避ける」ことです。
- 日中の外出を避ける
- 肌を露出しない服装
- 日傘をさす
- 日陰を歩く
過度な日焼けは百害あって一利なしなので、夏場は紫外線を浴びないように心がけましょう。
しかし、どれだけ意識しても紫外線を完全に防ぐことは不可能なので、上記の対策に加えて「日焼け止め」を同時に活用するべきです。
日陰を歩いても、日傘をしていても、日光の照り返しで日焼けはします。
ニキビを作りたくないなら、外出前には日焼け止めを必ず塗りましょう。
そして、日焼け後の大量ニキビを防ぐために「スキンケアをしっかりする」ことも大切です。
紫外線B波は皮膚の浅い部位に障害を起こし、シミ、そばかす、ほくろ、ニキビなどを引き起こします。
紫外線A波は皮膚の深い部位に障害を起こし、皮膚の弾力線維を増加させ、しわ・たるみを引き起こします。
日焼けをほうっておくと、ニキビ跡が残ることもあるのです。
日焼けをしてしまったら、スキンケアをしっかりして、ダメージを残さないようにしてください。
保湿をして肌の水分量を保ってあげると、肌の回復は速くなります。
日焼け止めを塗るとニキビがひどくなる
「日焼け止めを塗るとニキビがひどくなる」と主張する人がいます。
しかし、日焼けのほうが肌には悪影響であるため、基本的に日焼け止めは塗るべきです。
日焼け止めでニキビが悪化する原因は以下のとおり。
- 日焼け止めの成分が合っていない
- 日焼け止めをしっかりと落とせていない
- 日焼け止めを落とした後のケアができていない
いろいろと試しながら、日焼け止めでニキビが悪化する原因を突き止めるのが先決です。
日焼け止めが肌に合わないのは、人それぞれなので一概には言えません。
下記の成分が多く配合されている日焼け止めは敏感肌には不向きとされています(引用:どんな敏感肌でも美肌になれる!オフスキンケア)
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
- ドロメトリゾールトリシロキサン
- オキシベンゾン-3
- オキシベンゾン-4
- t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
- テレフタリリデンジカンフルスルホン酸
敏感肌の人には「酸化チタン配合の日焼け止め」がおすすめです。
酸化チタンは肌の負担にならず、アレルギー反応も起こりにくいので、敏感肌の人でも使いやすいと思います。
色白の人は日焼け止めを必ず塗るべき
色白の人が日焼けをすると真っ赤になるのは、紫外線から肌を守る働きをするメラニン色素が少ないことが原因です。
メラニン色素は紫外線を吸収・散乱して、周囲の皮膚組織を防御してくれるのですが、色白の人は元々のメラニン色素が少ないので紫外線による炎症が強く現れます。
紫外線の影響を受けやすい色白の人はシミ、そばかす、しわ、たるみなどの肌荒れも出現しやすいので、日焼け対策を念入りに行いましょう。
また、色白の人は肌荒れが目立ちやすいです。
色黒の人と比べて、色白の人はシミやそばかすがはっきりとわかります。
色白はうらやましいと言われますが、色白には色白の苦労があり、肌が荒れやすい色白の人の悩みは根深いです。
いつまでも色白と美肌を保ちたいのなら、日焼け止めと紫外線対策を欠かしてはいけません。
美肌を保ちたいなら夏の暑さ対策も万全にする
夏になると日焼けによる肌荒れ対策に注目しがちですが、それだけではなく暑さによる肌荒れ対策も大切です。
夏の暑さといろいろな要因が関係して肌荒れが引き起こされます。
- 汗をかいたり、皮膚が蒸れたりすると、あせもができやすい
- 汗をタオルで何度も拭くと肌が傷ついてしまい、菌や病原体が入ってきやすくなる
- エアコンの使い過ぎで肌が乾燥すると、肌トラブルが起きやすくなる
- 汗や皮脂でベトベトするからといって、洗顔やゴシゴシ洗いをすると皮膚を傷つけてしまう
夏は冬と比べて空気が乾燥していないので、肌トラブルは起きにくいですが、暑さ対策を怠ると肌の状態が悪化するかもしれません。
夏は日焼けだけではなく、暑さも考えてスキンケアを行っていくべきです。
まとめ
日焼けによる大量のニキビは深刻なので、紫外線をまったく気にせずに、屋外でスポーツや作業をしている人は今すぐ対策をしましょう。
いつまでも健康な肌を保ちたいのなら紫外線対策は必須です。
私は学生のころに思春期ニキビと部活動による日焼けで肌がボロボロになりました。
学生時代の私はスキンケアをしていなかったので自業自得なのですが、今でも当時のことは強く後悔しています。
日焼けとニキビでボロボロになった肌が治るまでには時間がかかりましたし、その間は肌荒れに悩まされていたので毎日が楽しくなかったです。
日焼けはしないほうがいい!
美肌になりたいなら紫外線対策は必須!
日焼けをしたらスキンケアは念入りに!
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