【要約】エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする

スポンサーリンク
エッセンシャル思考の要約レビュー絶対に読むべき本棚

このページではエッセンシャル思考のレビューを紹介します。

エッセンシャル思考とは「より少なく、しかしより良く」を追求した生き方です。

本書を読むと、物事の本質を見極める力がつき、仕事・家庭・人間関係において最高のパフォーマンスを発揮できるようになります。

忙しさに神経をすり減らしている人はエッセンシャル思考でリフレッシュしてください。

スポンサーリンク

エッセンシャル思考とは

エッセンシャル思考は「最小の時間で最大の効果を上げる」という考え方です。

色々なことをダラダラとこなすのではなく、本当に重要なことに100%の力で取り組むというもの。

エッセンシャル思考を簡単にまとめると以下のとおり。

エッセンシャル思考非エッセンシャル思考
考えより少なく、より良く
・これをやろう
・大事なことは少ない
・何を捨てるべきか考える
すべてをこなす
・これをやらなくては
・すべてが大事
・全部をこなそうとする
行動やることを計画的に増やす
・重要なことを見極める
・大事なこと以外は断る
・あらかじめ準備をする
やることを考えずに増やす
・期限が近いものからやる
・すべての依頼を引き受ける
・限界を超えて頑張る
結果充実感
・質の高い仕事ができる
・コントロールしている
・正しいことをやっている
・毎日を楽しんでいる
無力感
・作業が中途半端で終わる
・振りまわされている
・間違いに気づき始める
・毎日に疲れきっている

エッセンシャル思考は自分の選択を自分の手に取り戻すための道しるべです。

  • すべての仕事を自分でやろうとする
  • 依頼を断ることができす仕事を抱えてしまう
  • 大切な家族より無駄な仕事を優先してしまう

日々の忙しさに追われて、「このままでいいのか・・」と感じている人はエッセンシャル思考を手に取ってください。

本書にはやることを減らす方法と本当に重要なことをやる方法が書かれています。

スポンサーリンク

自分で選択する力を取り戻す

本書では人間の選択肢が急激に増えた結果、大事なことが見えにくくなったと書かれています。

選択の機会が増えすぎると、人は正しい決断ができなくなるのです。

エッセンシャル思考を身につけるには「自分で選ぶ」というマインドが必要です。

  • 他人から言われたことしかできない
  • 他人の同意がないと実行できない
  • 結果のわかっている同じことしかできない

自分で選ぶ力を持っていない人は、成長を感じることができず、マンネリ人生に終わってしまうでしょう。

エッセンシャル思考では自分で選択する力を取り戻すため、基準をつくるようにアドバイスしています。

【選択の基準】
・90点の結果を生み出すことができるか
・絶対にイエスだと言い切れるか
・自分の力を最大限に発揮できるか

選択の基準をつくることで、優先順位の低い選択を捨てることができます。

選択の基準が明確になればなるほど、感情を抑制して合理的な選択ができるようになるのです。

本書では選ぶ力に関して例題を挙げながら詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけだ。

スポンサーリンク

物事の価値を見極める力を養う

たくさんの仕事を抱えたとき、残業を増やして根性で乗り越えようとしていませんか。

エッセンシャル思考を身につけるには「大多数の物事は不要である」というマインドが必要です。

すべてをやろうとして追い詰められるのではなく、時間をかけて選択肢を検討して、価値のある物事だけを実行すれば最大の結果を生むことができます。

リンクトインのジェフ・ワイナーCEOは、何も予定がない時間を毎日2時間は確保するようにしているとのこと。

空白の時間に本質的な問題を考えたり、選択肢を検討したり、生き方を見直したりすることで、物事の価値を見極めることができるのです。

また、本書では睡眠不足が見極める力を低下させると書かれています。

・睡眠は脳をリフレッシュさせ問題解決能力を高める。
・1日の徹夜によって血中アルコール濃度0.1%分の機能低下が起こる

自分の身体を酷使するのは簡単で、睡眠不足を武勇伝のように語る人は多いですが、結局は作業効率が落ちて成果に反映されないのです。

アマゾン創業者のジェフ・ベゾスは眠りの効用について以下のように語っています。

「注意力が高まり、思考が明晰になります。8時間眠った日はずっと調子がいいですね」

眠らない人が偉いという風潮は時代遅れです。

自分の限界を超えて努力しても、努力の量が成果に比例するとはかぎりません。

あなたが無駄な仕事に残業しても、本質を考えるとあまり意味はないのです。

無駄な仕事に忙殺している人はエッセンシャル思考を読んでみてください。

本書を読むと本当に重要なことを正しく見極めることができます。

多数の良いチャンスは、少数のものすごく良いチャンスに遠く及ばない。そのことを理解し、数かぎりないチャンスのなかから「これだけは」というものを見つけなくてはならない。

スポンサーリンク

捨てる技術を獲得する

あなたの時間は限られていて、なおかつ身体は1つしかないので、すべての選択肢を同時にこなすことはできません。

当たり前のことなのですが、予定を詰め込みすぎて仕事が中途半端になってしまう人は多いです。

エッセンシャル思考を身につけるには「何かを選ぶなら何かを捨てる」というマインドが必要です。

あなたのもとに仕事依頼が殺到しているとしたら、あなたはすべての仕事をこなしたいと思うでしょう。

すべての仕事をこなせたら、お金がたくさん貰えて、良い評価がされて、次の仕事につながることもあるかもしれません。

しかし、限界を超えた依頼を受けてしまった場合、中途半端な仕事をしたり、大きなミスをしたり、質が悪かったりするものです。

エッセンシャル思考では価値のある作業に全力を注いで、その他の作業は捨てるべきだと書かれています。

また、捨てる技術とは、上手に「ノー」と言う技術でもあります。

友人からの誘い、上司からの依頼、地域活動の手伝いなど、断りにくいことは世の中にあふれていますが、むやみに引き受けることで大切な時間を失うのです。

重要な作業に力を注ぐためには、上手に「ノー」と言う技術を身につけて、優先順位の低い依頼を断らなければいけません。

本書では上手に「ノー」と言う技術が詳しく解説されています。

  • 判断を関係性から切り離す
  • 直接的でない表現を使う
  • トレードオフに目を向ける
  • 好印象よりも敬意を手に入れる
  • あいまいなイエスは迷惑である

上手に「ノー」と言う技術を詳しく知りたい方は本書をご覧ください。

非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。だかエッセンシャル思考の人は「どの問題を引き受けるか?」と考える。これはタフな問いであると同時に、より大きな自由につながる問いだ。

習慣の力を最大限に利用する

エッセンシャル思考を身につけるには「しくみをつくる」というマインドが必要です。

エッセンシャル思考のしくみの1つが習慣です。

本書では習慣の力を以下のように解説しています。

同じことを複数回実行することによって、ニューロン(神経細胞)同士のあいだに新しい結びつき(シナプス)が生まれる。何度も反復することで結びつきは強化され、情報の伝達がスムーズになる。

エッセンシャル思考では、目標に向かう行動を習慣づけることで、無意識のうちに目標達成できることを目指すのです。

また、どんな作業も繰り返すことで楽になっていき、それまで使っていた脳の領域を別の作業に使うことができるようになります。

習慣による自動化を利用すれば、重要な仕事を無意識にこなしながら、同時に別の作業を進めることができるのです。

本書では習慣化のコツがいくつか解説されています。

  • 決まった時間に作業をする
  • 1日の最初に難しい課題を片づける
  • 曜日ごとにやることを変える
  • 習慣トリガーをつくる

習慣をつくるのは簡単ではないので、まずはひとつずつから始めてみましょう。

何事も新しく身につけるのは時間がかかります。

ただ、習慣を続ければ身体が覚えこみ、一生のスキルになってくれるのです。

まとめ

エッセンシャル思考は「より少なく、しかしより良く」というシンプルな人生を示しています。

【エッセンシャル思考】
・自分で選択する
・大多数の物事は不要である
・何かを選ぶなら何かを捨てる
・習慣のしくみをつくる

最小の時間で最大の効果を発揮するのは難しいですが、実現できればあなたの人生が好転すること間違いなしです。

エッセンシャル思考は頭でわかっていても、場面で実行するのは簡単ではありません。

そのため、本書は何度も読みなおす必要があるでしょう。

ぜひともエッセンシャル思考が習慣化するまで本書を読みこんでください。

コメント