看護師なのに介護士として働くことが嫌で辞めた職員の話

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看護師なのに介護士として働くのが嫌で辞めた職員の話医療・福祉

このページでは介護士として働くことが嫌で辞めた看護師の話を紹介します。

看護師と介護士は近い距離で働くことが多くて、職場によっては同じ仕事を協力して行います。

看護師と介護士が仲良く働いてくれたらいいのですが、女性同士の世界は上手くいかないことも多いです。

介護士として働くことに不満を持っている看護師は意外と多いため、職場の仕事のやり方には気を遣うべきだと思います。

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介護士として働くことが嫌で退職した看護師の話

デイサービスで働いていた看護師の話ですが、その看護師は介護士と同じ仕事をするのが嫌で辞めました。

デイサービスで看護師が手伝う介護業務は以下のとおりでした。

  • 【食事介助】服薬介助をしながら手があいたら食事介助も行う
  • 【トイレ介助】トイレ誘導、トイレ介助を介護士と同じように行う
  • 【入浴介助】全身管理、薬の塗布に加えて手があいたら更衣介助も行う
  • 【送迎】職員が足りないときは看護師も自動車で送迎に出る

その看護師は介護士と同じ業務をするのが嫌になり、我慢の限界がきて退職してしまいました。

入職したとき、看護師と介護士は協力していましたが、ある時を境に関係性が悪化したのです。

その看護師もデイサービスを続けたい気持ちはあったのですが、介護士といろいろ揉めたみたいで裏事情は詳しくわかりません。

ただ、その看護師が退職する1ヶ月前には、業務以外で会話がないほどに関係性は悪化していました。

職場の業務形態が決まっているかぎり、看護師のわがままで仕事量を変えることはできません。

その看護師は介護士として働くことに限界がきたとき、退職するしか道は残されていなかったのです。

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職場によって看護師と介護士は同じ仕事をする

看護師と介護士が同じ仕事をする職場は多くて、病院より通所サービスのほうが協力する比率は高いです。

デイサービスでは食事介助、トイレ介助、入浴介助、送迎などを協力して行いますが、看護師ひとりだけで行ってもらう場合もあります。

病院では移乗介助、食事介助、オムツ介助、入浴介助などを協力して行い、介護士と看護師でシフトを組んで業務を分けていきます。

デイサービスと病院では職員配置、職員数が違うため仕事の雰囲気は少し違います。

どちらかというと、職員数の多い病院のほうが人間関係のトラブルは多い印象です。

看護師と介護士は女性が多いため、人間関係は複雑化しやすく、揉め事が起こると修復は困難です。

①女性社会であること、②看護師と介護士で協力すること、さまざまな要因が重なって職場の雰囲気は悪くなっていくのでしょう。

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看護師のプライドが介護士として働くことを許さない

介護士と同じ仕事をしていくなかで、看護師はいろいろと思うことがあるみたいです。

  • 「なんで私たちが手伝わないといけないの?」
  • 「手伝っているのに感謝がない」
  • 「当たり前のように仕事を任される」
  • 「介護士より看護師のほうが上なのに」

プライドの高い看護師からすれば、介護士として働くことは不満なのです。

わがままと言えばわがままなのですが、看護師として働くために就職したのに、介護士として働いていたら納得いかないでしょう。

さらに言うと、介護士からの感謝がなかったり、気遣いがなかったりすると、看護師の不満は倍増していきます。

デイサービスを辞めた看護師は、介護士が当たり前のように、仕事を押しつけてくる感じが嫌だったそうです。

最初のときは協力していても、お互いに慣れてくると気遣いが薄れていくのでしょう。

「看護師がやってくれる」「看護師に任せよう」という介護士の甘えが、積もり積もることで看護師のイライラはピークに達するのです。

しかし、看護師と介護士の業務形態は職場が決めるので、個人の都合で変えることはできません。

看護師が介護士として働きたくないと言っても、サラリーマンであるかぎり拒否はできないのです。

ほとんどの看護師は我慢しながら介護士の仕事をしているのでしょう。

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一部の介護士が看護師と揉める原因となる

看護師と介護士は最初から仲が悪いわけではありません。

同じ仕事をしていくなかで、お互いが本心を出していき、最終的に大きな揉め事に発展するのです。

原因はいろいろとあるでしょうが、介護士の仕事意識も関係していると思います。

真面目に取り組んでいる介護士もいるのですが、仕事に無責任な介護士もいるので、後者と看護師が揉めやすいのです。

介護士として働いている看護師は、あくまで手伝ってあげていると思っています。

しかし、一部の介護士は看護師に手伝ってもらって当たり前と思っています。

一部の介護士が看護師への気遣いを忘れて、お互いの立場を誤解してしまったとき、相手に悪い印象を与えるのです。

看護師も介護士からの気遣いや感謝があれば、ある程度のことは我慢できますし、いきなり激怒するわけではありません。

ただ、一部の介護士の雑な振る舞い、ひどい発言が積み重なったとき、看護師のイライラが爆発するのです。

介護士ばかりが気を遣うのはしんどいのですが、看護師の顔を立てて上げる気持ちも必要です。

看護師と介護士のどっちが上なのか?

介護士として働いている看護師は、介護士より看護師のほうが上だと思っているでしょう。

立場が上にある看護師が、なぜ介護士と同じ仕事をしないといけないのか、不満を感じる気持ちはわかります。

専門性の高さを言うと、介護士より看護師のほうが上です。

重要性の高さを言うと、介護士より看護師のほうが上です。

医療福祉における価値を比べたとき、介護士より看護師のほうが価値が高いと言えます。

しかし、医療福祉を心がける職種同士で、どっちが上なのかを断言するのは控えるべきです。

看護師と介護士の専門性の違いはあっても、患者さんを思う気持ちは同じです。

患者さんのため一生懸命に仕事を頑張っていたら、どっちが上なのかは関係ありません。

最も大切なことはお互いがお互いを尊重することです。

看護師にしても、介護士にしても、どっちが上なのかを争うのではなく、お互いに敬意をもって付き合っていくべきだと思います。

看護師は介護士の立場になって、介護士は看護師の立場になって、それぞれがお互いの立場になって考えれば、大きく揉めることはないはずです。

介護士として働くのが嫌なら転職するしかない

看護師なのに介護士として働くのが嫌なら、看護部長に相談してもいいでしょう。

ただ、上司に相談しても、ひとりだけを優遇するわけにはいかないので、他の看護師が介護業務をしているかぎり、状況は変わらないと思います。

看護師は病院に雇われている身なので、「嫌なものは嫌」という理屈は通用しません。

仕事だから仕方がないと割り切れないなら、看護師に専念できる職場に転職するしかないです。

看護師が介護士として働くのが我慢できないなら、自分の希望に合った職場を探してください。

もし希望が通ったとしても、他の看護師が介護業務をしているなか、ひとりだけ看護業務に専念するのは気まずいと思います。

特別扱いされると本人は気持ちいいですが、他の職員からは白い目で見られるでしょう。

介護士として働きたくない意志を伝えるより、転職したほうが周りのイメージはまだ良いです。

まとめ

介護士として働くのが嫌で辞めた看護師は、個人のクリニックで働いており、それなりに楽しく仕事をしているそうです。

看護師なのに介護士として働くことの葛藤はわかります。

ただ、何でもかんでも自分の都合を押しつけてはいけません。

中途半端な覚悟で自分の都合を押しつけるのは未熟ですし、辞める覚悟がないならサラリーマンとして現状を受け入れてください。

どうしても耐えられないなら、転職して希望に合った職場に就職しましょう。

転職するとしても同じ失敗を繰り返さないよう、しっかりとリサーチしてから行動してください。

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