このページではあした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問のレビューを紹介します。
タイトルにあるとおり、本書には後悔のない人生を送るためにやるべきことが書かれています。
アメリカの90歳以上のお年寄りに「90年の人生を振り返って後悔していることは何ですか?」と尋ねたとき、ほとんどの人が同じような答えをしたそうです。
「もっと冒険をしておけばよかった」
毎日を人生最後の日だと思って、後悔のないように全力で生きている人は少ないでしょう。
ほとんどの人は命が永遠であるかのように生きています。
人生の後悔をなくすためには生き方を見直す必要があり、本書はその手助けをしてくれるはずです。
人生最後の日に笑って死ねる27の質問
あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問では、5つの章に分けて27の質問項目が解説されています。
1章:後悔なく生きる
・あと何回桜が見られる
・どんな制限を自分にかけている
・あなたが両親を選んで生まれてきたのだとしたら
・あなたの人生は100点満点のうち何点
・失う前に気がつきたい幸せとは
・これだけは失いたくないものベスト5
・いま抱えている悩みは人生最後の日であっても深刻なのか
2章:ドリーム(夢)を生きる
・あなたにとって理想の人生とは
・あなたは何によって憶えられたい
・自分のお墓に言葉を刻むとしたら
・あなたの死亡記事が出るとしたら
・あなたの大切な友達はどんな夢を持っている
・「いつかやる」。あなたの「いつか」はいつですか
・死ぬ前にやりたいことリスト10
3章:ミッション(志)を生きる
・あなたが生きることで幸せになる人
・なんのための命を使いたい
・おじいちゃん、おばあちゃんの名前
・あなたでないとできないこと
・死後、あなたは誰の記憶に残る
4章:ハートの声(本心)で生きる
・あなたがホッとするとき
・半年後に死ぬとしたら
・誰になろうとしてるのか
・今日が人生最後の日だとしたら
・今日飲むお茶が最後のお茶だと思ったら
・なにもかも大丈夫だとしたら、本当はどうしたい
・これまでの人生で一番うれしかったこと
最後のメッセージ
・理想の人生を生き切った「未来のあなた」が、「今日のあなた」にメッセージを贈るとしたら何を伝える
それぞれの質問に答えることで、人生の目的、やりたいこと、やり残したことなど、あなたの本心が浮き彫りになるでしょう。
なんとなく意味のわかる質問もあれば、意図がつかめない質問もあると思います。
詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、それぞれの質問にハッと気づかされるポイントがあるはずです。
この記事では個人的に気に入った質問をいくつか解説していきます。
あと何回桜を見られるだろう
春が来るたびに桜を見て感動する人は多いですが、それが永遠に続かないことを実感している人は少ないでしょう。
人生を80年として、現在30歳の人が桜を見られるのは50回です。
1年を1回とカウントして、50歳の人は30回しか桜を見られないのです。
そう考えると、桜を見られる機会が少ないことに気づくでしょう。
それと同時に、人生の短さを感じられるはずです。
もしかしたら、現在30歳の人が桜を見られるのは1回かもしれません。
日本のどこかには、急に命の終わりを告げられて、桜とともに散ってしまう人がいるのです。
本書では「命がけで生きる」ことの大切さが書かれています。
私たちは生まれたときから命がけであり、毎年の桜を見るのも命がけであることを忘れてはいけません。
私たちはいつまでも桜を見られるとかぎりません。
死を忘れずに毎日を生きていくことが大切です。
志のある人は「人間は必ず死ぬ」ということを知っている。志のない人は「人間は必ず死ぬ」ということを本当の意味で知らない。その差だ。
両親を選んで生まれてきたのだとしたら、その理由はなんだろう
本書では「あなたが両親を選んで生まれてきた理由」を想像するように書いてあります。
そうすることで、両親の好きなところや感謝したいことが浮かんでくるはずです。
両親のもとに生まれて良かったと思えることを5つ挙げていましょう。
そして、両親に感謝の気持ちを伝えましょう。
本書では親と過ごす時間について紹介されています。
親の残された寿命(20年)×1年に会う日数(6日間)×1日に一緒にいる時間(11時間)
=1320時間
両親と離れて暮らしている場合、1320時間ほどしか過ごす時間はないのです。
日数にするとわずか55日。
本書を読むことで両親との時間の大切さが実感できるはずです。
いつでもできるなんてことは、この世にひとつもありません。
後悔しないためにもできるときに両親へ正直な気持ちを伝えることが大切です。
大切な人に気持ちを伝えられていないと、そのことを後悔する日が必ずくるので。
死ぬ前にやりたいことリスト10
本書では死ぬ前にやりたいことリストを書き出すように勧めています。
人生の後悔をなくすために、心の中の気持ちを文字に起こしてみましょう。
著者は本書の中でいくつか例を挙げています。
僕がこれまでにしたバカバカしいチャレンジは・・・
・散歩が大好きな犬にとことん付き合う
・1週間食費0円に挑戦
・3日間、仕事もせずにひたすら歩き続ける
上記の他にもいくつかのやりたいことリストを紹介されています。
死ぬ前のやりたいことリスト10はワクワクするものを書き出してください。
本書を読んで私もやりたいことリストを考えてみました。
・ホノルルマラソン出場
・船での世界一周旅行
・自転車で日本一周
・青春18きっぷで食べ歩きの旅
旅行ばかりですが本気で死ぬまでにやりたいと思っています。
毎日を漠然と生きるのではなく、やりたいことをしっかりと示して、それを目標に生きることが重要です。
今日飲むお茶が最後のお茶だと思ったら、今までと何が変わる
本書ではある住職さんのエピソードが紹介されています。
「あなたにお茶を注がせていただくのはきっと最後。だから、心を込めて入れさせていただきます。もしも、よろしければ、今回の人生でお茶を飲むのは最後だと思って飲んでください」
上記のように言われると、お茶の感じ方が変わったそうです。
最後だと強く思うだけで、お茶を一口飲むと幸せが広がっていき、それが人生で一番おいしいお茶だと感じるとのこと。
正直いって、私は人生最後を考えたことはありませんでした。
私は心のどこかで明日はきっと訪れるし、同じようなチャンスは何度も巡ってくると思っていました。
しかし、人生最後の○○は必ずやってくるのです。
そう考えたとき、物事の感じ方は大きく変わります。
今日が最後の仕事だと思ったら手は抜かないはず。
今日が最後の会話だと思ったら優しくできるはず。
今日が最後の景色だと思ったら目に焼きつけるはず。
あなたの行動や言動のひとつひとつが人生最後の○○になり得るのです。
これまでの人生で一番うれしかったこと
これまでの人生で一番うれしかったことは何ですか?
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人それぞれに一番うれしかったことがあると思います。
では、それは誰のおかげだと思いますか?
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人生には自分で絶対に起こせない奇跡があります。
宝くじを当てるより自分で起こせない奇跡があるのです。
それはあなたが生まれてくること。
宇宙が誕生して137億年の間、あなたはずっと「無」だったのです。
しかし、あなたの両親が奇跡を起こして、あなたはこの世に生まれることができました。
両親の奇跡によって、あなたは喜ぶこともでき、怒ることもでき、悲しむこともでき、一番うれしかったことも実感できるのです。
あなたは、あなたの存在に涙を流して喜ぶに値する。
良いことも、悪いことも、何かが起きること自体が人生の醍醐味なのです。
まとめ
あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問は一度は読んでほしいです。
とてもシンプルな内容ですが、シンプルだからこそ忘れがちであり、シンプルだからこそ心に届くメッセージになっています。
誰しも人生で後悔はしたくないと思います。
しかし、後悔したくないと思いながらも、多くの人が後悔を抱えて去っていくのです。
人生最後の日に笑って死ぬためには準備が必要です。
本書はあなたの人生最後の日を幸せにしてくれる1冊です。
あなたが生まれたとき、あなたは泣いていて周りの人たちは笑っていたでしょう。だから、いつかあなたが死ぬとき、あなたが笑っていて周りの人たちが泣いている。そんな人生を送りなさい。
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